マルクス主義社会学者、橋本健二は著書『アンダークラス』で現代日本の貧困層の分析を行い、今の政党が彼らの代弁者たり得ないことを述べた。
貧困層は、政治的な右左はばらばらなものの、再配分には多くが肯定的である。
経済的な再配分を第一党是とし、その他の政策はイデオロギーにとらわれることなく、柔軟に対応する政党を作れば、貧困層の支持を得る可能性が高く、またそういう政党が存在しなければ、貧困層を救えない。
現在日本の「左派」政党においては、再配分は「定食に出てくるおかずのひとつ」に過ぎず、その他の左派的政策・主張の方に力点がある。
参議院議員だった山本太郎は2019年の4月1日に「れいわ新選組」を旗揚げする。
れいわの主張の根本は、再配分であり、貧困者の経済的充足である。
山本は自分を財務大臣にするなら自民党とも手を組む、と冗談交じりに言った。
それを批判したツイッターリベラルは多かったが、山本はおそらく橋本のこの本を読んでおり、貧困者への経済的利益を第一に代弁するならば、その他の政策は妥協しうる、下層民を代表する政党、という橋本の構想を取り入れたのだろう。
参議院選挙でも都知事選でも、積極財政による、貧困者への経済的充足を第一に訴えた。
参議院選挙が始まるころになると、リベラルにふだん批判的な池田信夫ですら、山本の「貧困層を取りに行く」政党について、大きな支持を得るだろうと予想した。
だが、それまでだった。
山本の訴えに共感するような人たちは、たとえ貧困層であっても、「意識が高い人」たちであり、「学はあってもお金がない」人だ。
でもそんな人の数は限られている。
圧倒的多数の、「学も金もない」アンダークラスには届かなかった。
日本にはアンダークラスを代弁する政党がない、そこを目指せば、ブルーオーシャンだ、そう思っていた人も、
じつは、それがレッドオーシャンだったことがあらためて分かった。
従来どおり、高学歴リベラルの価値観で組まれた政策「定食」のおかずのひとつに貧困対策を置いたほうが、票は取れるのだ。
このような失敗は、昔からあり、ロシア革命の時も、革命勢力は農民を説得して回ったが、結局、農民は体制を支持し、革命には参加しなかった。
そりゃ金持ちのホモに媚びるはずだわ
貧困対策なんて手垢付きすぎてなぁ・・・ ブルーオーシャンどころじゃない ベーシックインカムも竹中にとられて手垢付けまくってるし(あいつまじで〇〇よ) こちらもどうぞ http://oikono...