ここに書いたことは、ひねくれていて性格が悪いから思うことなのかもしれないけど。
ちなみに作者やnote中に登場する彼個人を攻撃する意図はない。
作者と彼が付き合ってほしいor付き合わない方がいいと言いたい訳でもない。
ただ「優しい人」についての個人的な記憶を吐き出したくなったので、書く。
5年ほど前、似たような人と付き合っていた。
顔は好みじゃなかったけど、私のことをきれい、かわいい、世界で一番愛してる、僕のお姫様……等々、日常的に(具体的には毎朝のメールと毎晩の電話で各10回ほど)口にする人だった。
会った時には、キラキラした目で毎秒穴があくほど見つめられてたし、その度にかわいい云々と言われていた。
正直、最初の内は居心地が悪かった。
今までそんな風に自分を褒めてくれる人と付き合ったことはなかったし、特に優れた見た目ではない私がこんなことを言われているのを周りに聞かれたら、恥ずかしい。
が、人間は慣れる生き物なので、次第にそういう扱いを受けることが当たり前になっていった。
毎朝のメールにはハイハイそうだねおはよう~としか思わなくなったし、毎晩の電話でもハイハイ私も愛してるよ~と返すようになった。
ついでに、自分を少し好きになった。
こんなにかわいいって言われるなら、本当に私ってかわいいんじゃないか?
彼の顔は全然好みじゃなかったけど、世間一般からは整っていると思われるタイプだったのも原因だった。
そうして、彼に褒められまくりながら4年付き合った。
そして、5年目に別れた。
別れた原因は、勿論私が悪い部分も多々あったけれど、何よりも彼の優しさが押し付けだと気付いたから。
例えば、美しい女性は○○(某ブランド)の靴を履いてほしいと言われ、趣味でもないハイヒールをプレゼントされかけた。(直前で阻止した)
友達といる時でも電話をかけてきて、「友達はいい人?君が危ないことに巻き込まれないか心配だよ」と言われた。
私は定年まで働きたいと伝えていたのに、「日本に移住したら(彼は海外の人だった)僕が働くから君は家でゲームでも何でも好きなことをしてほしい」と言われた。
世間一般から見れば、高い物をプレゼントしてくれて、思いやってくれて、尽くしてくれて、優しい彼氏だと思う。
でも、その優しさはただ彼がしたいこと(すべきだと思っていたこと)をしていただけで、私がされたいことではなかった。
そういう違和感が積み重なって、爆発した。
大喧嘩になり、もう顔も見たくないと言うと、「君のいない世界に意味はない」と言い出し電話越しに自殺されかけた。
流石に死んでほしくはなかったので私が折れたが、数ヵ月後に電話でいきなり「いつでも君を見ている」と言われ怖すぎて職場で泣いた。
もう死なれてもいいから別れることを決め、連絡を全て断った。
今でも彼は、友達としてやり直そうと近しい人を通して伝えてくるが、一度でも連絡を取ったら終わりだと分かっているので全て無視している。
っていうか死なないのかよ。
という話を、某noteを読んで思い出した。
あの「彼」は私の「彼だった人」と違って、本当に良い人なんだと思う。
作者の素敵な写真を見て、そう感じた。
でも、自分の気持ちをガンガン伝えてくるところや、断っても勝手に人生を誓うところに、思い出したくない顔がちらついたのは事実だ。
彼との関係を経て、男性不信で、プライドだけは妙に高い平凡な容姿の女が完成した。
その後お付き合いした人にも、私ってかわいいよね?と会う度に口裂け女ばりの質問をしていた。
「優しい人」と付き合って別れると、こうなるというごく少数の悪い例でした。
オチが面白かった ああいう人の独りよがりさって当事者にしかわからないから孤独よね
自己肯定感の低い人間を無理やり持ち上げようとすると妖怪が誕生してしまうといういい例やな
元彼氏の方こそが妖怪だ。
「かわいい」「大好き」「愛してる」って付き合ってもない好きな人に現在進行形で言いまくってる自分が、この元彼氏に重なった。 プレゼント押し付けたりまではしてないけど、そう...