感情を整合性の取れる文章にするのが苦手だが、この感情は文章化しておきたいと思い、書く。
大学生 22歳 女
性的指向は基本ノーマル女性のそれだし、ジェンダーロール的に定められた女の役割を果たすのも苦ではない。
だが物心ついた頃から、一般的な人間の根底にあるジェンダー観から外れることを、時たまだが、していた。一人称を俺にしてみたり、家のトイレで立ちションしてみたり。
やがてこの行動は社会的に正しくないと指摘されるようになり、中学に入る頃には完全に辞めていた。
大学で所属している学部は7割以上が男性だ。いちおうは、物理的な意味で男性に囲まれて講義を受けている。
男子学生から性的な意味で言い寄られることは皆無では無かったが、どうしても自分の事を性的に見ている存在を受け入れられず、全て断ってきた。
異性と付き合った経験が無いと異端者扱いされるような年齢になった頃、彼に出会った。
名前と容姿は芸能人に疎い自分でも知っていたが、バラエティ番組や歌番組で上っ面の部分を見たことしか無かった。
紆余曲折あり、2018年に開催されたコンサートの映像を鑑賞した。
登場したのはピンク色の衣装をまとった彼。女性とのデートを意識したコーナーが終わり、曲が始まった。
おそらく女性目線の歌詞。それを嫌味なく歌う彼ら。そして性別を超越した彼の"可愛らしさ"。
この曲、パフォーマンスで、私の中で何か引っかかっていたものが救われた。
と同時に、(少なくとも私の中では)性別を超えた魅力を放つ彼になりたくてしょうがなくなった。
これをきっかけにジャニオタになった。「彼になりたい」という欲が落ち着いてからは彼に疑似恋愛したり、純粋にエンターテイメント性を楽しんだり、短い期間だが色んな感情を自担に抱いた。
ここ数日、何の波かは分からないが、また自担になりたくなってしまった。彼らの冠番組を観て、パフォーマンスを観て、やっぱり自担にはなれないことに気がついて、少し泣いてしまった。
これをキッカケに自分のジェンダーについて整理しておくべきではないか、とも思ったが、怖くてやめた。
結局、身体は女で、内面はよく分からない性別のまま、しばらく生きることにした。
自担には私にとってエンタメであり、疑似恋愛の相手であり、いっそ取って代わりたい存在でもある。
自分の性別に決断を付けるのは怖いが、自担の存在がそんな曖昧な自分を許してくれる気がする。私の勝手な解釈だが、そんな考えにすがって生きている。
よくある性嫌悪おばさんじゃん
ちんこの快感に目覚めない限り、永遠に答えは出ないでしょうね。 理性でけりがつく問題じゃないんだから。