小学校のパソコンの時間、友達が自慢げに見せた「面白いサイト」、それに惹かれていつの間にかネットの深みの浅瀬にある「面白おかしいの為なら他人も自分も平気で傷付けていい世界」に吸い込まれてそこにいることがアイデンティティになっていた。
でも、もう辞めだ。
インターネッツの中の人になりたくて始めたIT業界の仕事も辞めだ。
ネガティブなワードを投げ合うことを粋だと勘違いしてたTLは、アカウントごと消し去る。
5chやしたらばへのリンクも消す。
残業続きの日でも1日2時間はインターネッツに捨てていたし、仮面ライダーの感想を書きながら掲示板を渡り歩いてるうちに気づけばどこかのニュースの速報について知らない誰かにマウントを取り続けているうに月曜日が来て慌てて寝た日も数しれず。
楽しみだ。
週に30時間は浮くだろうな。
何に使おうかな。
7年間かけてその全部を1分野にかければプロになれちゃうんだ。
仕事をしてるときでさえ、インターネッツのことばかり考えていたんだからプロ中のプロだったんだなあ。
それでも1000ブクマは取れなかったし、フォロワーは3000ぐらいで虚しくなってやめた。
コラ画像もAAもうまくなったけど、絵がかけないと結局駄目だってほとほと思い知ったが、絵の練習はしていない。
絵の練習か、する気にはなれないな。
目立つのが嫌いな自分にその生き方は向いてないと気づくのに15年はかかったのに。
生まれ変わりだ。
死ぬんだ。
昨日までの俺は。
それをふりだしとして次の人生が始まるのか。
何をしよう。
もう、何もしたくないな。
何かをしようとするほどにまだしてないものが気になって何も手につかなくなる。
それからだ。
もしもそれが駄目だったら、本当にもう死のうか。
人生の大部分に疲れてしまったスカスカの自分には、苦労してまで生きるやる気なんてもうない。
また明日と言ってくれ。
その言葉が、本当の別れなのか私に分からないから、だからこそ本当の別れになる。
楽しかった。
元気でね。 また明日。
なんでそんなすぐバレる嘘を書くのか