男が憎い。俗に言うミサンドリーというやつだろう。
最近はましになったが、酷かったときはツイッターに男はみんな死ねばいいと本気で呟いていた。
携帯の変換予想に、男といれれば死ねとか殺したいとかが出てくるような、そんな感じ。よくいる酷いツイフェミの言動だと思えばいい。
しかしよくいるその人たちと違うところがある。私は男だ。
多分、自己嫌悪がそのまま世の中の男に向いているのだと思う。
性犯罪のニュースを知ったり、セクハラの現場を目撃したりすると、「自分もこの加害者になるかもしれない、男だから」と感じてしまう。
自分を慰めるためにジェンダー論もあれこれ勉強した。それこそ学生の独学としてはかなり本格的に。
もちろん、そうやって勉強している以上、「男が加害者となる性別である」と論じることがいかに馬鹿げてることなのかは理解している。理屈として。
まあ、酷いツイフェミと呼ばれる人たちはそれを理解してないのだろう。普通に怖い。そもそもその態度はフェミニストの立場から大きく外れる。
少し話がそれた。とにかく、自分の理屈がおかしいことは当の昔に理解している。それでも、自分の性別を憎むことをやめられない。
性器を切り落としたいとよく考える。ひげが生えてくると気持ち悪いと感じる。
幸い、そこまで男性ホルモンが分泌されない体質なのか、一般的な男性に比べて体毛は明らかに薄いし声も高い。
これで体毛が濃かったら毎日それを剃りながら狂ってしまうだろうと本気で思う。
救いを求めて仲間を探すこともした。ミサンドリーという言葉を初めて知ったときは感動したのをよく覚えている。これ以上私のことを適切に表現してくれる言葉ない、と。でも、そこに仲間はいなかった。希望は絶望へと成り変わる。
ミサンドリーで検索して出てくるものはいつも、男VS女の構図ばかり。男を嫌う女はいても、男を嫌う男の話はほとんどしていない。
そんな私にも、最近救いがあった。パートナーができたのだ。女性の。
じゃあなぜこんなものを書いているのか、というとそのパートナーともミサンドリーが原因で大喧嘩してしまった。別れる寸前だ。
もちろん、他の原因もたくさんあるのだけれど、ここでは都合よく脇に置きたい。これはネットの海にほおりこむ都合のいい懺悔だから。
交際をするにあたって、とにかく私はオラオラ系彼氏になることを恐れた。DVするようなあんなやつになりたくない、マンスプするようなあんなやつになりたくない。
なりたくない像はたくさんあったけど、こうなりたいというものが思い付かなかった。
その結果、何かあるごとに相手にどうしたいか聞くようになった。恐らく、かなり過剰なほどに。
「男である」自分の意思は罪であり、「女である」相手の意思を尊重することが良いことだとどこかで思っていたのだろう。
こんなことで上手くいくわけがない。
いつも私に聞くばかり、お前はどうなんだと泣かれるまで、そんなことにすら気づけなかった。
一番差別っぽいものに敏感で、憎んでいるであろう自分が、酷い差別をしていた。
うんこ
おまえはすごい。おまえはおまえがどんな人生を送り、どんな考え方をして、どんな責任感で仕事に挑んでいるかを、この日記にしっかりまとめている。本当にすごい。俺にはできない...
ワロタ