いつの話なんだよって言われると思うが10巻を読み終えたばかりのこの熱い気持ちを発散したいので書く。
がっこうぐらし!を私が知ったのはアニメ化されてからだった。アニメから入った私は例の第一話で驚愕したのをよく覚えている。忘れもしない、大学4年生の夏。
当時の私は引きこもりで講義の時以外は殆ど部屋から出られなかったし、何なら4年生なのに講義にすら出られない日もあって卒業が最高に危うかった。
そんな時、ツイッターで話題になっていたがっこうぐらし!をたまたま観る機会があった。
最初は単なる興味から始まって、徐々にがっこうぐらし!にハマっていった。ハマった理由は自分でもよく分からないがとにかく好きになったし、ニコ生で視聴していた私は毎週金曜日が楽しみで仕方がなかった。今思えば、金曜日という日は本当に最高だったと思う。がっこうぐらし!を観たあと眠りについて、それから起きてまだ最高な気持ちを持ったまま1日を始められたのだから。
ちなみに登場人物の中で一番好きなのはゆきちゃんだ。あの子が頑張っている姿を見ると、私もやってやる!という気持ちになれた。ゆきちゃんが頑張っているのに私がやらないでどうする!という気持ち。
がっこうぐらし!にハマってからの生活は少しずつ変わっていった。
ゆきちゃん達が美味しそうにご飯を食べる姿を見た私は、まず自炊をするようになった。金曜日の放送の時には深夜だったので流石に控えたが、毎週火曜日を復習会と称して金曜日の放送を見返す機会を作り、ゆきちゃん達と同じメニューを食べなからがっこうぐらし!を楽しんだ。
そして週一回、少し運動するようになった。うまく言えないのだが、ゆきちゃん達のことを考えるとなんだか動かずにはいられなかった。木曜日の夜、10時くらいから2時間ほどウォーキングをして、お風呂に入ってからアニメを観るという習慣が出来上がった。
いつもは起きるのも眠りにつくのも怖かった。1日が始まればまた苦しい時間になるから。けれどがっこうぐらし!にハマってからは起きるのも寝るのも辛くなかった。早く起きて早く眠れば、それだけ金曜日も早く来るから。そうすると毎日の講義も苦にならなくなってきて、ウキウキしながら大学へ行くようになった。
ゆきちゃんが大好きな学校という場所を、私も段々と好きになっていた。
それほどまでに好きだったがっこうぐらし!の最終回を観る前、私はかなり不安だった。
実はアニメを最初から最後までリアルタイムで観るのは生まれて初めてで、もう来週からはゆきちゃん達と会えないという事実をうまく受け止めきれる自信がなかった。
けれどそれは杞憂だった。
ゆきちゃん達は最終話で卒業するが、卒業は悲しいものなどではなく、希望に満ちたものだと教えてくれた。
本当に自分でも気持ち悪いくらい泣きながら最終回を観終えて、そして私は決心した。私も大学を卒業しよう。ゆきちゃん達とは違い私には普通の日常があり、それを享受する幸せがある。ならそれを最後まで全うするべきなのだ。
それからは何とか単位も取り切り、大学も卒業して無事に社会人への1歩を踏み出せた。
社会人になってからは中々時間が取れなくてあまり観れていないけど、今でも時折ブルーレイで見返していたりする。今でも大好きな作品だ。
賛否はあると思うが、アニメも漫画もどちらのがっこうぐらし!も私は大好きだ。実写化も決まっていて、今でも楽しみは尽きない。
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