2018-05-25

メディアの各国アニメ事情に関する認識のずれについて

うーん?

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1805/25/news032.html


どうにもメディア記事の出し方が少し時代遅れになっているように見える。

すでに日本アニオタの間では「日本アニメニッチもので各国でもニッチものである

という認識一般化しているように見える。

一昔前のテレビのように全世界大人気!

なんて勘違いした認識を持っている人はもうあまりいないだろう(10年くらい前の話じゃないか?)


にもかかわらず、どうにもこういった各国の事情を紹介する記事

「よく知らないで図にのってるお前達に啓蒙してやる」

というマウンティング意識

中国やばいんだぜー。気をつけろよ~」

という誤ったナショナリズム的な警戒意識が透けて見えてしまう。


でも実際には今の日本アニオタ間で語られるのは

海外アニオタ達の評価レビュー

という視点だ。

マニアック趣味である俺たちと同じ海外アニオタはどういう作品に興味を持っているのだろうという言い方になっている。

まりこれは海外ニッチアニオタたちと意見を共有したい・交歓したいという視点だ。

決して一般層の人達に対する目線ではない。

実際業界もこの認識は持っているように見える。

なぜなら昨今の業界海外での儲け方の視点

「グッズやライブを楽しむ人を増やしたい、つまりアニオタを増加させる」

という戦略をとっている(コアではない人はライブイベントまでいかないだろう)

ゲームオブスローンズを見ている人にアニメを一緒に見てもらう。

という戦略では決してない。

(もちろんゲームオブスローンズとアニメを一緒にみるのはありなんだけど。というか俺も見てるし)


にも関わらずいまだにメディアがこういった態度を取っているのは非常にまずい。

なぜなら今、世界アニメーション業界方向性

世界中で協力して盛り上げていこう」

という方向性からだ。

今、アニメーション業界は久方ぶりに隆盛しつつある。

商業的にアメリカ1強(+日本)だったため、総数の少なかったアニメーションという媒体のもの技術進歩後進国の発展によって増加しつつある。

アヌシー南米などに対するフォローアップや中国アニメの勃興にそれは目に見えて現れている。

そしてご存知の通り日本アニメ海外における大幅な市場規模の拡大だ。

ニッチニッチであり、今後もニッチのままだろうがそのニッチの数が大幅に増大しつつある。

日本アニメ海外における今の市場規模の爆発的な増大はその流れに乗った物だ(そして同時に貢献しつつもある)

世界は今その勢いに乗ってアニメーション業界を盛り立てていこうとしている。


それを、ナショナリズム丸出しで日本人にマウンティングする記事には違和感しかない。

私たちが言うべき言葉

世界アニメーション業界の発展に貢献します。そしてそれが自分達の利益にもなる」

であって「某国大成長して日本を飲み込もうとしている」なんてネトウヨみたいな言葉じゃない。

規制の激しく、党の裁量の大きい中国に対して警戒が必要なのはわかるし、難しい立ち回りを強いられているのもわかる。

でも他の国に対する記事もこんな感じの話ばっかりだ。

仮にもアニメーションが好きなんならもっと協力しあっていこうという視点から見た記事を書く人はいないんだろうか。

  • 「もはやオタクの流行は海外が先」みたいな記事書いてた増田やろ?

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