アニメが面白いからちょっと原作読んだけど読みにくくてしょうがないわ。
絵は上手いし話も内容そのものが丁寧なのは分かるんだが一回読んでも理解できねえ。
かといって何度も読めば理解できるから何周もして新たな発見をしろって感じの作品でもない。
つまる所、漫画を沢山読みまくってきてお約束はいくらでもすっ飛ばせる人間向けに書かれているということだろう。
それはさしずめ今時のSFが今更タイムマシンやタイムパラドックスという単語の意味について馬鹿丁寧に説明することがなくなったみたいに。
国際スパイアクション物や戦国異世界転生みたいな作品で時折歴史や地理の側面でハイコンテクストな要素が混じってくるのは知っていたが、漫画読みやフィクション消費者としての経験値がとことん要求されるタイプのハイコンテクストさで描かれる漫画があったとはね。
映画だとそういうのがあるのはなんとなく知っていたんだ。
映画を見慣れた人間は行間を読みまくって賞賛できるんだろうけど映画をあまり見ない人間はチンプンカンプンで雰囲気しか分からんだろうと推察できる作品をいくつか見たことが有るから。
漫画というジャンルだと大衆よりなメディアの風習によってそういうマニア向けで素人お断りな表現は丁寧に回避しているものだと思っていたよ。
せいぜいが恋愛漫画で電車の音が声をかき消したら告白だと分かるとか、野球漫画でバッターが自信満々にバットを投げ捨てたらホームランだと分かるとか、それぐらいのレベルに留まっていると思っていた。
漫画だって立派に芸術してていいしマニアの方を向いた作品を出版社が出してても別に構わないわけだ。
まさか逐一何かあると行間を脳内で補完し続けないといけないようなレベルの漫画もあるとはねえ。
漫画舐めてたわ。
宝石の国は荒削りな漫画を読み慣れてるアフタヌーン読者ですら「漫画としては読みにくい部類」という評価をしてたと思うが。
そもそも血海戦線自体がお門内のでねえ