不況の長く続く時代に、ある専門学校で失業者の方を対象としたITスキル関係講座の講師を数年していました。
老若男女バラエティにとんだ受講者がおり、ほとんどの生徒さんは前向きに頑張る方でした。しかし、そういった中で困った人が数人おりました。そういう人はほとんどが「自分から変化することができない40代の男性」でした。
そういう人は、最初は「このクラスのリーダー然」としていますが、自分の他分野での成功体験にあぐらをかいているのか、学ぶ姿勢に乏しく、はやばやと授業から脱落します。そしてできないことを人や環境のせいにします。なんかにつけ瑣末な問題点を指摘し、しかるべきところに訴え出る態度を見せてきます。講義をそのまま続けて欲しい他の生徒は、自分への飛び火をおそれて静観するしかない状態です。
そして女性の生徒とトラブルを起こします。最初、素直そうな女性を選んで"俺様が教えている感"いっぱいでアドバイスをします。が、早めに落ちこぼれるのでそのアドバイスはだんだん見当違いになり、徐々に距離を取られます。そうすると「気にいらない!」とまた声をあげ、時にその女性を放校に追い込もうとします。ゲンナリします。
そもそもこの場所は再就職のためのスキルを磨くことが目的です。他の方のためにもと、講師を増員してもらい、自分はサブ講師にまわって、なるべく気づかれないように(無理だけどね)その人の面倒をほぼマンツーマンで見ることにします。それがやっぱりその方の怒りを増す結果となります。
それではと、授業後にヒザ詰めで向き合って解決しようとすると、途中から「プライド」とか「矜持」とか、予想もしなかった単語を使い出します。口ぽかーんです。その「プライド」はやらないことの言い訳ではなくて、前向きに取り組むために使って欲しいのだけれど。
そんなこんなで自分なりに向き合って何とか解決しようとするうち、最終的には3ヶ月とか半年の講義終了を待たずに、ぱったり来なくなり「なんだったんだよー感」を残して教室は平和になるのですよね。
けど、だんだんそういう生徒さんは減っていったので専門学校側も失業者である生徒さんのセレクションの段階できちんと絞るようになったのでしょうね。
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あれ以来自分は反面教師というか、半ば意識しないと年をとってあんなになってしまうことへの恐怖が沸いてきました。で、変化する人生を選んで、あのころより幸せになってる気がします。
40代男性の皆さん。環境変化に適応できない人になると周囲に迷惑をかけますよー。
あたらしい環境で他の方と横並びで何かをするときには年長者であってもひたすら謙虚にひたむきに勤めたほうが良いです。
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そういう人の幾人かとFacebookでつながってるんだけど投稿が「昔話。身内(だった人)の評論。あいつはどーだったとか」しかないんですよね。うかつに見るとイライラするんで、週末にまとめて読むためにタイムラインから外してます(←案外、今どうなっているかの興味はある)
あー増田に書いてすっきりした。