2017-04-23

25歳で脱童貞したイキりオタクの話

下ネタ注意】

25歳にしてやっと脱童貞できた。

どこで読んだ話か忘れたが、年齢を重ねれば重ねるほど脱童貞できる確率は小さくなるらしい。

25歳で負のスパイラルから脱出できた俺は運のいい方なのだろう。

自身大学生の時は「早く脱童貞しなければ!」という焦りがあった。

色々あって一度職を失って以来、そういう焦りも消えたのだが。

焦れば焦るほどうまくいかないのはなんでだろうな。

必死さは人を遠ざける。

さて行為全体を俯瞰すると、てんでダメな出来だったと思う。

うまく入らなくてグダったし、入ったら入ったですぐ限界来たし。

相手あんまり経験ある方ではなく、スムーズいかないのは当然の結果だった。

それなのに。

それなのにだ。

翌日を迎えた俺の全身には妙な達成感があった。

男は肉体的な快楽を求める生き物らしい。

それは否定できるものではない。

だが今の自分感覚、この四肢に行き渡る充足感が性欲の残滓であるとは到底思えない。

性欲と呼ぶにはあまりに柔らかく、滑らかな感触だった。

俺は長年異性に対してコンプレックスがあった。

今でもコンプレックスじみたモヤモヤは消えていない。

一応これまでも彼女ができたことは何度かあるが、長続きしたことがない。

自分を受け入れてもらえる自信もなく、肉体関係を結ぼうと試みたことすらなかった。

今回はどうして勇気を出せたか、というと単に俺が歳を重ねたからだろう。

中身は相変わらずクソガキだけれど、クソガキなりに成長した部分もあるってところか。

ぎこちない俺の所作を受け入れてくれる相手に恵まれたのも一つ。

彼女身体は固いんだか柔らかいんだかよくわからなかった。

あとなんで女性行為に入るとあんなに表情が変わるんだろう。

昼間無邪気にサンドイッチを俺に押し付けてきた女性とは別人のような笑みだった。

25歳で脱童貞できることもあるよ!

お前らも希望を捨てるなよ!

とか言いたいわけではない。

そんな無責任なことは言えない。

誰にでも等しくチャンスが来るとは思えないしな。

女性関係についての経験値爬虫類以下の俺だが、そこそこいい大学を出て恥ずかしくない仕事にも就いている。

容姿全然優れていないが、どうすれば楽しくおしゃべりできるかは色々と研究した。

努力せずにここまで漕ぎ着けたわけでもない。

努力方向性を間違えたことも一度や二度ではない。

それでもその度軌道修正してきた。

大事みたいに書いてきたが、彼女ができないとか行為する相手がいないとかで死ぬほど思いつめる必要はないんじゃないかと思う。

気持ちはわかるけどさ。

自分にできる努力を最大限した後は、焦らずのんびり構えてりゃいい。

チャンスは向こうから寄ってくるものだ。たぶん。

童貞して大きく世界が変わったかと言えばそんなことはない。

相変わらず俺は自分を好きになれずにいるし、名前も知らない他人の舌打ちに怯える日々だ。

仕事には行きたくないし、リア充オーラを放つ人間は怖い。

相変わらず家族仲はボロボロから実家には帰りたくないし、6畳の部屋が広くなったわけでもない。

それでもまあ、前よりは生きやすくなったような気がする。

気のせいかもしれないが。

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