韓国人の友人は割と多く、性格は人それぞれで苦手な人もいるけれど、彼らを嫌いではなかった。
ネットには韓国人といえば悪い話のオンパレードで、わざわざ韓国人と付き合おうとするのは韓流好きの一部の女性たちと相場は決まっている。
私は韓流に全く興味がなく、正直韓国にも興味がなかったしどちらかといえば国そのものにいい印象はなかったが、人に関してはそんなに悪い人たちばかりではないと感じていた。
しかし、今回のはちょっと印象が違った。パンチが効き過ぎていた。
勤めていたのは大企業だし、在住歴も長く話す内容や感覚、話し方も日本人とあまり変わらず、また話も面白い。韓国ドラマなんかと違い、食事の仕方も綺麗だったし…
しかし、四角が丸になるくらいの端々に、学歴への強いコンプレックス、家族との微妙な力関係がにじみ出ていた。
話すときにはずっと唇に手をやっていた。甘えが満たされてない人の仕草だ…
大学も職場も、親が言うから入ったと何度も言っていた。仕事は辞めたいらしい。(こういうことをまだ仲良くもない私に話してしまうことに驚いた)
つまり、総合的な印象としては、目上の人絶対の社会で、ものすごく古い価値観に押さえつけられながら自分の意見を受け入れてもらえず虐げられながら生きてきて、学歴社会でのコンプレックスも強く、自信がない反面プライドが高く、しかしそうした韓国の価値観から逃れることができない中でなんとか必死に仕事にしがみついている…そんな感じがした。
こうした人はもちろん日本人にもいるけれど、眼つきとか仕草とか、なによりオーラにまで上記の印象が強くにじみ出ていて、正直寒気がした。たとえばもし付き合ったら絶対にDVされるだろう。
本当の自分を奥深く抑圧させられているけれど、一方で押さえつけてくる社会価値観を自分の中にも持っていて、抑圧を自分で生み出してるみたいだった。かわいそうになった。日本で名前を知らない人はいない大企業に勤めているのに、何もかもがコンプレックスのようだ。
韓国ではDVや精神病が多いと聞くけど、もしかしたら韓国人の多くは彼と同じような生き方をしているのかもしれない。
思えば、いままでに会った韓国人はほとんどが、イデ女子大学に通う学生だった。彼女たちは国際感覚も身についているし、きっと社会の上澄みだったんだろう。彼の生き方は、多くの韓国人は彼と同じように、社会や家族に抑圧され、自分個人ではどうにもできないフラストレーションを溜めながら生きているのかもしれない、と想像を拡げるのに十分だった。
ただ、上記の理由で、自分の中で交際相手からは外したにも関わらず、話していて楽しかったのは不思議だ。韓国人はよく話すというが、確かに話題が豊富で話していてとても楽しいかった。
だから、人間性に対する恐怖心と、会話の楽しさがないまぜになって混乱した。
彼と別れてから、ああ誰でもいい日本人に会いたい、会って恐怖をデトックスしたいと感じた。身体の芯が冷えていて寒気が止まらなかった。
そんな一夜だった。
あ、それと、彼の家族が自分の飼っていた犬を食べてしまったと聞いて、時代のズレっぷりに驚いて思わず笑ってしまった。私は別に犬喰いを野蛮な風習とは思っていないんだけど、ポロっと、日本でも昔食べていましたよ、すごく昔だけどって答えたら、一瞬目が怖かったのは気のせいだったかな…犬肉は臭くてまずいらしいよ。
お前のレイシズムがスケスケの力作ご苦労さんw
”闇を垣間見た”と言う割にはお前の印象が殆どで 具体的な内容は何処にもないな。アホ