http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20120707
↑おもしろかった。
一方↓なるお話もあったりして。
http://committees.jsce.or.jp/editorial/no60-2
経済学・経営学畑の人から、もっとガンガンと土木学会の論説に突っ込みいれて欲しいな。
多分、突っ込みどころ満載なんだと思うのよ。
おいら無学だから建設業界にしかおられんのだけど、なんかこの土木学会の論説って、いっつも言ってることに違和感があるんだわー。
無学ゆえに適切に突っ込めないところが痛いんだけどさー。
PPPって、元々民間資金も使った公共事業って聞いたことがあるんだけど、それに対して「海外事業を日本の建設技術でやるために、政府が円借款的な仕組みを用意して、PPP的にやる」ってなんか違和感があるんですわー。
だったら、「PPPの仕組みで、民間資金を導入して、補修やらなにやら何かと手当ての必要がある国内インフラ整備をしっかりする。」でいいんじゃないの?という気がするんですよね。
でも、民間企業は、今資金の調達にキュウキュウとしているから、それこそ「列島強靭化計画」みたいなお話でいいんじゃないのかー、と思うんだけど。
建設系の会社にも色んな種類あるけど、結構、震災の後って、いろんな仕事あるはずなのよ。
臨海部の埋設インフラは全部液状化対策しなきゃいけないし、老朽化した橋はメンテナンスしてやらなきゃいけないし。
原発にしたって、たとえ止まっていたとしても、去年の大震災クラスにも対応できるように当面設備はアップデートしないといけないはずだし。
だって、止まったはずの原発の冷却機能が失われたのが、そもそもあの事故の始まりなんだから、「止まった状態の原発でも120%の安全を確保する」ための設備と体制の増強はいるよね。
発電所は民間会社のもので公共財じゃないから、そんなものは公共事業じゃない、って話かもしんないけど、でも東電は国有化されちゃったから、なんか設備増強するっていうんならそれって、公共事業でしょ?
それに原発全部止めて、火力でまかなうって言ったって、火力の災害対応はどうするべきなんだろ。
今のままの設備だけで本当にだいじょうぶなんかね?
脱原発でも原発依存でもどっちでもいいけど、今ある設備だけじゃ、あのクラスの地震と津波が来ちゃったらどうもヤバそうってのはみんな目の当たりにしたことだし、であればやばくならない様な手をなるべく早めにとらねばならぬ、というのが今の状況なんだと思うんだけどさ。その上、あのクラスのエゲツナイ地震が「そのうち」来るのも確実なわけだし。
気候変動でゲリラ豪雨に悩まされたり、大雨で川が氾濫したりしているけど、温暖化が進んだらそういうの日常になるよね、多分。
じゃ、そのときに溢れまくってる水はムダに溢れさして、そのまま捨てるだけなわけ?それって「エコじゃない」よね。なんか有効に使わなきゃいけないはずなんだけど、使えてないよね。
今の設備じゃとりあえず集めて捨てるだけしかないわけでしょ。じゃ、何か設備の増強はいるよね。
日本として今現在そんな状態なのに、建設系企業の海外進出を、わざわざ「国としてサポート(かつお金も出してあげつつ)」っていうのは良くわかんない。
どうせ国がお金出すんだったら、これだけやらなきゃいけない事山積みの国内にお金回したほうがよくね?
財布が決まってしまっているからそうもいかない、というお役人の事情も分かるけど、財布の割り振りを決める前の土木学会の論説としてはどうなのよ。よくわからん。
お前らが利権むさぼったからこんな事になった、とか言われそうだけどさ。
でも、それ、俺に言われてもこまるのよ。そういうのは、もう、隠居した爺さん達が作った仕組みだからして。
そいで、その爺様たちも当時は「今、こんだけやることがあるけど、どうすべか」っていう中で作った仕組みだとは思うのよね。
陳腐化してるけどさ。でも、「今、こんだけやることがある」というのは現実なんだと思うんだけどなぁ。
よくわかんないよ。
頭の良い人教えてください。