2017-07-16

子供マンガ家やら小説家やらクリエイターになりたいと言い出したら

そうかがんばれよ、で応援してやればいいと思うんだよ。

クリエイターはなるのが困難だし食べるのに苦労するから諦めさせよう」なんて、考えなくてもいいし、そんな理由子供意思を折るのははっきり行って不毛無意味だよ。

もちろんそれがただの逃避で勉強を全くしない言い訳や家のお手伝いをしなくなるとかならばその点は適切な叱責や誘導必要だけど、それはそれとして問題だけど、それは上記の視点とは別の問題だよね。

そもそもの話さ、子供が進むべき最優の進路が、(オレ個人は必ずしもそうだとは思わないけれど)「大卒上場企業正社員で務めること」だと仮定して、そのための努力をしている小中高校生なんて、どれだけいる? 100人に1人もいやしないとおもうよ。子供はそんな遠い目標や手触りのない目標のためには頑張れない。もっと衝動的で目先のことしか考えてない生き物だよ。

まり、「クリエイターになろう!」なんてもりあがって下手な絵を書いてみたり、恥ずかしい小話を書いてみたりする子供努力は、別に、他の努力排除して行われているわけではないんだ。子供のそういう目標を折ってやれば(親から見て)有益ルートに戻り、図書館ビジネス啓蒙書を読み始めるというのは(気持ち悪い)幻想で、ただ単に、その子はやる気がなくなって、やる気を出しても親の不興を買うだけなんだなということを学習して、目先のスマホゲーム時間つぶしをする子供になるだけだよ。

子供の頃のクリエイターを目指すリスク」なんかよりも「何もやろうとしなかったリスク」あるいは「何かやろうとして水をさされた結果無気力学習するリスク」のほうがよほどでかいよ。特に無気力学習するリスク」について、日本人全般、親全般は、呆れるほどに鈍感じゃないかな? まあ自分らもそういう教育を受けてきたことなかれ世代なわけで、再生産といえば再生産なんだが、自分の不遇を下に教育しなくてもいいだろうよと思う。

ちょっと絵がかけるだけ、ちょっと文章が達者なだけ、全然いいじゃないか。どっちもサラリーマンで役に立つよ。自分の頭のなかにある考えを他人説明できる能力が、役に立たない仕事なんて無いよ。やる気を出したりコミュニケーションするのは無駄だって思い込んだ引っ込み思案より、百倍有為人材だよ。

そもそも現実なんて、親がわざわざ教えてやらなくたって勝手教師をしてくれるんだ。アマチュアが強大なこの日本では、絵でも文章でも、上手い素人なんていくらでもいる。子供はそういう舞台であっという間に強敵出会うし、自分天才じゃないなんてすぐに気づくよ。「子供現実を教えてやろう」「傷つく前に止めてやろう」なんてのは、下衆なマウンティング思想であって、子どもたちが自分人生を切り開くにあたって、微塵も必要な手助けじゃない。

頑張れよ、応援してやるぞ、で十分だ。そんなことより、大人役割は、一番望んだ道に破れた多くの子供達でも食うに困らない、再出発できる社会を豊かな社会を作ることだよ。

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