2016-01-09

ベッキーはどのように釈明すべきだったか

どう釈明しても、男女の仲を「疑われない」という状態に持って行くことは不可能。本当に単なる友人であった、もしくは親密でありながらも肉体関係には至っていなかった、というのが仮に事実だったとしても、会見での釈明によってそれを信じさせることは無理である。無理である限り、CMイメージキャラを降ろされたり、各番組レギュラー一時的に干されるのは避けられない。

会見後の報道で、既に相手との関係は清算し二度と会わないと約束したということだったので、それが事実であれば仕事犠牲にしてプライベートを選ぶという選択肢はない。逆に相手を精算してでも仕事を続けたいというのが望みであるから、状況的に今持っている仕事を失うことが避けられないとすれば、将来の復帰の可能性を最大化することに全力を注ぐべきである

また今回の会見が叩かれる理由として「言うべき相手に言うべきことを言っていない」「どう考えても不自然な釈明である」「質疑応答がなく多くの疑問に答えていない」という、釈明そのもののまずさがある。簡単に言えば「嘘つき」「不誠実」と思われてしまうような会見になり、ベッキーというキャラクターの元気さ、明るさ、正直さといった資質を損なっている。

年齢的に、ベッキー恋愛結婚を望むこと自体自然であるから恋愛感情を持ったこと、相手との結婚を望んだこと自体が大きなマイナスになるとは考えにくい。「恋愛関係でなく友人関係」と釈明しても信憑性が薄く効果的でない上、恋愛関係というだけならばさほど叩かれなかったと考えられる。

叩かれているのは相手が既婚者であったという一点であるが、報道の通り相手が妻帯者だったことを「知らなかった」と強弁するのはLINE状況証拠から不可能。よって取り得る手段は「積極的不倫、略奪しようと望んだのではない」というストーリー信憑性を持たせることであろう。どう信憑性を持たせるか。これまでスキャンダルがなかったことを活かして「最初は知らなかった」「付き合ってから妻帯者だと知ったが、恋愛経験が乏しかったため、周りが見えなくなっていた」と釈明してはどうか。

この作戦が仮に成功したとしても、法律的道義的責任は避けられない。相手の妻が訴訟を起こせば勝てる見込みもない。怒るファンや視聴者も少なくないだろう。だがベッキーというキャラクターが持つ資質を大きく損なわずに済むため、今回の会見のように失敗したり、あるいは何も釈明しないでいるよりも、ずっと復帰の可能性を高めてくれる。

ここまでをまとめる。

1. 相手との関係より仕事を優先したいという希望がある (らしい)

2. 今の仕事を失うことは、どう釈明しようと、どのみち避けられない

3. 恋愛したこと自体ではなく、不倫であったことが叩かれている

4. 恋愛関係にあることを否定しても無駄なのに、友人であると言い張ったため、ベッキーは嘘つきであると思われ、キャラクターにキズがついた

5. 将来仕事に復帰する可能性を最大化するには、キャラクターを守らなければならない

6. 恋愛経験が乏しく、周りが見えなくなっていたと釈明する

これを踏まえて、先日の謝罪会見原稿を書き直してみる。

「このたびはお忙しい中お集まりいただき、大変申し訳ありません。今回発売される記事に関して、多くの方々、テレビCMラジオ関係者の皆さま、ファンの皆さま、そして誰より川谷さんのご家族の皆さまに対し、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます申し訳ありませんでした。

私はアーティスト川谷絵音さんの作る音楽のファンでありまして、ライブにも行かせていただき打ち上げなどでお話もさせていただき、そんな中、川谷さんと連絡を取るようになりました。はじめは一人の友人として接していましたが、次第に異性として意識するようになり、昨年11月から交際をはじめました。

当初、私は川谷さんが既婚者であることを認識しておらず、交際をはじめた後に事実を告げられました。事実知ったからには当然ながらすぐに身を引かなければいけなかったのですが、恋愛経験に乏しく、周りが見えなくなってしまった私は、関係を断ち切るということをすぐに決断できませんでした。

今回の記事きっかけに、ようやく勇気を持って周囲の皆さまに正直に相談することができ、このままではいけない、多くの方々、特に川谷さんのご家族の皆さまに対して本当に顔向けできない、恥ずかしいことをしているのだという事実を、やっと飲み込むことができ、気持ちを整理することができました。

私の取った行動はたくさんの方々にご迷惑をおかけし、誤解を招くような大変軽率行為だったと、深く反省しております申し訳ありませんでした。

川谷さんのご家族の皆さま、ファンの皆さま、関係者の皆さまに、多大なるご迷惑をおかけしてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。そして、いつも私ベッキーを応援して下さっているファンの皆さま、関係者の皆さまにも、多大なるご迷惑をおかけしてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。

今回の私の軽率行為を、深く反省し、また皆さまの前で笑顔お仕事させていただけるように、これからは1日1日を大切にしていきたいと思っておりますあらためて、このたびは本当にお集まりいただきありがとうございました。そして、申し訳ありませんでした」

ここまで述べてしまえば、質疑応答は「付き合ったのはいから」「既婚者だと知ったのはいから」「男女の仲になったのか(肉体関係を持ったのか)」「相手の実家ではどんな話をしたのか」「離婚届を急ぐよう迫ったか」「まだ付き合っているのか」などの想定質問に対し、正直に、丁寧に答えていけば良い。変に隠さず全てを語ってしまうことが、ベッキーというキャラクター価値を守るためには最善であると思う。

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