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2021-02-18

パトレイバー2に第二小隊を殺された

パトレイバー2が4DXで劇場公開してる。めでたい。コロナじゃなかったら行ってたなって思って、アマプラパトレイバー2を見た。

私は押井守が嫌いだ。

詳しいわけではない。

なんで嫌いなのか忘れていた。

パトレイバー2で、第二小隊の息の根を止めたから大嫌いだったんだと思い出した。

押井守は私が大好きだったキャラクターたちを殺した。

テレビ版が好きだった。子供の頃に、毎週土曜日の朝BS再放送を見ていた。衛星アニメ劇場とかだったと思う。

しかった。キャラクターたちがいきいきして、楽しそうだった。みんな笑っていて、いい加減なところがあっても、出動がかかればビシッと警察官なところを見せてくれていた。

大人になってから劇場作品が3つもあると知った。

勇んで見た。楽しみだった。またあのキャラクターたちの活劇を見せてもらえると思っていた。

劇場パトレイバー第一印象は「キャラクター不細工押井作品リアルテイストにかなり寄せられていた。話の内容に、ゆうきまさみの絵だと浮くと判断されたからだろうか。

その時点で、この話はパトレイバーでやる必要があっただろうか。

話はとても面白かった。面白かっただけに悲しかった。映画として面白かったけど、これは第二小隊物語である必要があっただろうか。

こわごわと、パトレイバー2を見た。

第二小隊は離散していた。

遊馬と野明は篠原重工のつなぎを着ていた。あの埋立地にはおらず、イングラムを「1年前までこれに乗ってた。今はデータ収集をしている物にすぎない」と言い、あんなにアルフォンスアルフォンス、あたしのアルフォンスと言っていた野明が「もういいんだ」と言った。

太田は訓練所の教官になっていた。進士は本庁の総務課長になっていた。残っていたのは、山崎隊長たちだけ。

熊耳はどうなったんだろう。漫画準拠なのだろうか。正しくどうなったのかは、読み返さないと思い出せない。

映画冒頭12分で、大好きだっった第二小隊が無残に息の根を止められていた。

後藤隊長の「いいわけないじゃないの」に、とても苦しい気持ちになった。

時代が移り変わるときを描いた作品から、今どきの若者をつつくような話題が出るのは自然なことだ。

でも私は1998年から進んでほしくなかった。いや進むのはいいとして、変わってほしくなかった。

パトレイバー2は変わっていくものを描いている作品だ。でもそれをやってほしくなかった。

後半、それでも変わらないものを描いていたが、それでも変わってしまった。

活劇の中にいたごきげんなキャラクターに、頭を押さえつけて現実を教えてやると言っているように見えた。

大好きなキャラクターたちが目の前で殴られているような気持ちになった。

技術は高かった。面白映画だった。でもパトレイバー2は第二小隊を終わらせた。

しかった。ただただ悲しかった。目の前で惨殺されたような気持ちだった。

私の大好きだったあの人達をよくも殺したな。よくも。

よくも笑顔がすてきなキャラクターたちから笑顔を奪ったな。よくもはりついたゴムみたいな皮膚でぼーっとした表情に描いたな。

よくもかわいいキャラクターたちを生身の人間にしたな。

よくも明確な終わりをわたしに突きつけたな。

見たくなかったものを見せられた。レビューにはお子様は帰れと書いてあった。大人向けのパトレイバーだと書かれていた。

子供の頃に大好きだった作品に続きがあると知って、喜んでTVシリーズ見直した。コミックスを購入して読んだ。満を持して劇場版を見た。

クリスマスの朝に、サンタクロースはいないんだよって言われたような気持ちになった。

実写の映画は見ていない。押井守キャラクターのカタキなので見ていない。面白いんだろうか。また寂しくさせられちゃうんだろうか。

映画としては面白い。でもキャラクターをなんであんなに殺して回るんだろう。技術はめちゃくちゃ高い。評価されるのもわかる。でもわからない。

押井守原作のあるものを触らせないでくれー!大好きなキャラクター装置みたいに扱われるのはいやだー!

悲しい!つらい!くやしい!何もできない!でも映画おもしろかった!でも大嫌い!!最悪だ!!!

きらーーーーーい!!!

 
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