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はてなキーワード: 森博嗣とは

2009-06-20

岡大科研費不正利用に関して

http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2009/06/19/2009061916584719029.html

岡大が何かやらかしたのかと思えばこんな記事

悪いことではあるんだけど、そもそも科研費ってお国の変な制度なんだよなぁ

森博嗣の本で「大学の話をしませんか」とかで話題に上がってたり、某教授から科研費がいかにめんどいのかよくきいてたり。

一番変なのが研究に関わる消耗品がすぐに買えない(ちと認識間違ってるかも)

というか消耗品以外にも使う目的がちゃんとしてなきゃ駄目みたいな感じ

こんな感じに書くと普通じゃね?とか思うかもしれないけど、そこはおいらの説明べたなところだと思う

(というか正確には把握しきれてないとも言う)

まあ平たく言うと、研究目的で使おうとしても、いちいち書類にしてOKもらえないと科研費を使えないとかめんどくさいお金科研費

(森博嗣はこの書類を作文とか言ってた)

簡単に使えないのに年度内の予算はその年度で使いきらないといけなかったり。

(数円でも余らせると起こられるらしいし、余った分を次の年にはくりこせなかったはず)

今回の岡大の件はそこらへんがネックだから、架空請求して

プール金にして、不正利用(といっても研究目的みたいだけど)してたわけで、これは悪いことなわけだが、うーん。

たぶん科研費のめんどくさい手続きを避けたかったんだろうけど

新聞読んだ人には科研費がいかに変な制度の下運用される金か知らないだろうし、教授たちが悪い子としたんだと思ってしまうかも知れんけど、それにしても科研費というものが今回の事件を起こしたと自分は思う。

mixi日記とかにかこうかと思ったけど、なんかみんなに科研費がどういうものかもっと知ってほしくなった

大学生とか特に

というかおいらのハンパな知識を当てにせずにググッたりして調べたほうがいい

というかそうして

2009-05-05

http://anond.hatelabo.jp/20090503233005

ふたば二次裏でまとめられていた、中高生のための100冊

未読 1. 「隣の家の少女」 ジャック ケッチャム

未読 2. 「黒死館殺人事件」 小栗虫太郎

未読 3. 「異邦人」 カミュ

★★読(大学) 4. 「果心居士の幻術」 司馬遼太郎 地味。でもヘタに新撰組血風録とか読むよりマシかも。

未読 5. 「突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年」 宮崎学

未読 6. 「存在の耐えられない軽さ」 ミラン・クンデラ

★★読(会社員) 7. 「ドグラマグラ」 夢野久作 中高生でわかんのか? ふいんきの問題?

★読(大学) 8. 「檸檬」 梶井基次郎 こてんこてん。

未読 9. 「大製鉄所―橋本雄介小説集」 橋本雄介

未読 10. 「ローダンシリーズ<1>大宇宙を継ぐ者」 K・H・シェール,クラーク・ダールトン

★★★読(高校) 11. 「十角館の殺人」 綾辻行人 これは中高生でも楽しめた気がした。

未読 12. 「豹頭の仮面」 栗本薫

未読 13. 「魔が堕ちる夜―デーモニックプリンセス 二次元ドリームノベルズ」 謡堂笹弘

未読 14. 「車輪の下」 ヘッセ

未読 15. 「玩具修理者」 小林泰三

未読 16. 「罪と罰」 ドストエフスキー

未読 17. 「封神演義」 安能務

未読 18. 「江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼」 江戸川乱歩

未読 19. 「赤い影法師」 柴田錬三郎

未読 20. 「ファウスト」 ゲーテ

未読 21. 「老人と海」 ヘミングウェイ

★★読(会社員) 22. 「ディアスポラ」 グレッグ・イーガン 会社員になってから読んだが難解すぎて楽しめなかった。宇宙消失とかの方が楽しくない?

★★★読(会社員) 23. 「EGコンバット」 秋山瑞人 「ガンパレードマーチ」っぽいなあと思った。「猫の地球儀」の方が好み

未読 24. 「蝿の王」 ウィリアムゴールディング

未読 25. 「ドゥイノの悲歌」 R・M・リルケ

★読(高校) 26. 「夏への扉」 ロバート・A・ハインライン 昔のエスエフってこんなのかー。という感慨。期待しすぎるとがっかりする。

未読 27. 「コズミック」 清涼院流水

未読 28. 「化物語」 西尾維新

未読 29. 「姑獲鳥の夏」 京極夏彦

未読 30. 「少女コレクション序説」 澁澤龍彦

★★読(高校) 31. 「人間失格」 太宰治 背伸びして読んだが、よくわからなかった。

未読 32. 「左巻キ式ラストリゾート」 海猫沢めろん

未読 33. 「帝都物語1」 荒俣宏

未読 34. 「道程」 高村光太郎

未読 35. 「鼻行類―新しく発見された哺乳類構造と生活」 ハラルト・シュテュンプケ

未読 36. 「プログラミング言語C ANSI規格準拠」 B・W・カーニハン,D・M・リッチ

未読 37. 「ムーンチャイルド」  アレイスター・クロウリー

未読 38. 「外科室・海城発電 他5篇」 泉鏡花

★★★★★読(大学) 39. 「ラヴクラフト全集(1)」 H・P・ラヴクラフト 予想外に楽しかった! マジお勧め

未読 40. 「饗宴」 プラトン

未読 41. 「書を捨てよ、町へ出よう」 寺山修司

未読 42. 「妖聖記」 竹河聖

未読 43. 「新訂孫子」 金谷治訳

未読 44. 「寺山修司少女詩集」 寺山修司

未読 45. 「スローターハウス5」 カート・ヴォネガット・ジュニア

未読 46. 「アーカム計画」 ロバート・ブロック

未読 47. 「地下室の手記」 ドストエフスキー

★★読(会社員) 48. 「黄昏百合の骨」 恩田陸 同作者「麦の海に沈む果実」の続き。一冊だけなら「夜のピクニック」。

未読 49. 「娘に語る祖国」 つかこうへい

未読 50. 「黄金の羅針盤 ライラの冒険」 フィリップ プルマン

未読 51. 「フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人」 佐藤友哉

未読 52. 「未来のイヴ」 ヴィリエ・ド・リラダン

★読(大学) 53. 「桜の森の満開の下」 坂口安吾 これもアレコレで引用されてたんで読んでみた系。

未読 54. 「野火」 大岡昇平

未読 55. 「マッチ棒遊びの本―ひまつぶし決定版」 大島正二

★★読(大学) 56. 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」 村上春樹 大学時代村上春樹よく読んだけど、特に残らなかったなあ。

未読 57. 「マルコヴァルドさんの四季」 イタロ・カルヴィーノ

★★★★★読(大学) 58. 「さようなら、ギャングたち」 高橋源一郎 大学時代高橋源一郎もよく読んだけど、理解できなかったなあ。でも、これは面白かった。

未読 59. 「すべてがFになる」 森博嗣

未読 60. 「発作的座談会」 椎名誠木村晋介沢野ひとし目黒考二

未読 61. 「知性について 他四篇 」 ショーペンハウエル

未読 62. 「夏と花火と私の死体」 乙一

未読 63. 「バガージマヌパナス―わが島のはなし」 池上永一

未読 64. 「純粋理性批判」 カント

未読 65. 「高丘親王航海記」 渋澤 龍彦

未読 66. 「黒猫」 エドガー・アラン・ポー

未読 67. 「わが闘争―完訳」 アドルフ・ヒトラー

未読 68. 「夫婦茶碗」  町田康

未読 69. 「しゃばけ」 畠中恵

★★★★読(会社員) 70. 「猫の地球儀」 秋山瑞人 かなり好きなSF。小・中学で「星虫」とか読んだ後に読むといいよ。

未読 71. 「グミ・チョコレート・パイン」 大槻ケンヂ

未読 72. 「遠野物語」 柳田国男

未読 73. 「武士道」 新渡戸稲造

未読 74. 「絶望系 閉じられた世界」 谷川流

未読 75. 「函の中の失楽」 竹本健治

未読 76. 「オレンジが歯にしみたから」 狗飼恭子

未読 77. 「中島らもの明るい悩み相談室」 中島らも

★★読(会社員) 78. 「戦闘妖精・雪風(改)」 神林長平 神林長平SFって読みづらくて苦手。

未読 79. 「町工場 世界を超える技術報告」 小関智弘

未読 80. 「今夜、すべてのバーで 」 中島らも

未読 81. 「剣客商売」 池波正太郎

★★読(高校) 82. 「妖精作戦」 笹本祐一 新盤「星のダンス」とか「裏山の宇宙船」じゃないんだ。

未読 83. 「悪魔のミカタ魔法カメラ」 うえお久光

未読 84. 「赤毛のアン」 ルーシーモードモンゴメリ

★★★★★読(中学) 85. 「百億の昼と千億の夜」 光瀬龍 漫画もよかった。中二病も突き詰めるとこうなるという感じ。

未読 86. 「二重螺旋悪魔」 梅原克文

未読 87. 「アラビアの夜の種族」 古川日出男

未読 88. 「失われた時を求めて<第一篇&gt;スワン家の方へ」 マルセルプルースト

★★★読(中学) 89. 「星を継ぐ者」 ジェイムズ・P・ホーガン ホーガンは甘すぎてもう読めないなあ。中学生ぐらいの時は楽しめたけど。

未読 90. 「嵐が丘」 エミリー・ブロンテ

★★★★読(中学) 91. 「MOTHER2」 久美沙織 隠れた名作。

未読 92. 「若きウェルテルの悩み」 ゲーテ

未読 93. 「信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」 宇月原晴明

未読 94. 「稲川淳二の死ぬほど怖い話」 稲川淳二

未読 95. 「星の墓標」 谷甲州

未読 96. 「鴉」 麻耶雄嵩

未読 97. 「東亰異聞」 小野不由美

未読 98. 「グラン・ヴァカンス―廃園の天使」 飛浩隆

未読 99. 「フィーヴァー・ドリーム」 ジョージ・R・R・マーティン

未読 100. 「しあわせの書―迷探偵ヨギガンジー心霊術」 泡坂妻夫

昔はモノを思わなかったことであるなあ。

2009-05-03

ふたば二次裏でまとめられていた、中高生のための100冊

  1. 「隣の家の少女」 ジャック ケッチャム
  2. 黒死館殺人事件」 小栗虫太郎
  3. 異邦人」 カミュ
  4. 「果心居士の幻術」 司馬遼太郎
  5. 突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年」 宮崎学
  6. 存在の耐えられない軽さ」 ミラン・クンデラ
  7. ドグラマグラ」 夢野久作
  8. 檸檬」 梶井基次郎
  9. 「大製鉄所―橋本雄介小説集」 橋本雄介
  10. ローダンシリーズ<1>大宇宙を継ぐ者」 K・H・シェール,クラーク・ダールトン
  11. 十角館の殺人」 綾辻行人
  12. 「豹頭の仮面」 栗本薫
  13. 「魔が堕ちる夜―デーモニックプリンセス 二次元ドリームノベルズ」 謡堂笹弘
  14. 車輪の下」 ヘッセ
  15. 玩具修理者」 小林泰三
  16. 罪と罰」 ドストエフスキー
  17. 封神演義」 安能務
  18. 江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼」 江戸川乱歩
  19. 「赤い影法師」 柴田錬三郎
  20. ファウスト」 ゲーテ
  21. 老人と海」 ヘミングウェイ
  22. ディアスポラ」 グレッグ・イーガン
  23. 「EGコンバット」 秋山瑞人
  24. 蝿の王」 ウィリアムゴールディング
  25. 「ドゥイノの悲歌」 R・M・リルケ
  26. 夏への扉」 ロバート・A・ハインライン
  27. コズミック」 清涼院流水
  28. 化物語」 西尾維新
  29. 姑獲鳥の夏」 京極夏彦
  30. 少女コレクション序説」 澁澤龍彦
  31. 人間失格」 太宰治
  32. 「左巻キ式ラストリゾート」 海猫沢めろん
  33. 帝都物語1」 荒俣宏
  34. 「道程」 高村光太郎
  35. 鼻行類―新しく発見された哺乳類構造と生活」 ハラルト・シュテュンプケ
  36. プログラミング言語C ANSI規格準拠」 B・W・カーニハン,D・M・リッチ
  37. ムーンチャイルド」  アレイスター・クロウリー
  38. 「外科室・海城発電 他5篇」 泉鏡花
  39. ラヴクラフト全集(1)」 H・P・ラヴクラフト
  40. 「饗宴」 プラトン
  41. 「書を捨てよ、町へ出よう」 寺山修司
  42. 「妖聖記」 竹河聖
  43. 「新訂孫子」 金谷治訳
  44. 寺山修司少女詩集」 寺山修司
  45. スローターハウス5」 カート・ヴォネガット・ジュニア
  46. アーカム計画」 ロバート・ブロック
  47. 地下室の手記」 ドストエフスキー
  48. 黄昏百合の骨」 恩田陸
  49. 「娘に語る祖国」 つかこうへい
  50. 「黄金の羅針盤 ライラの冒険」 フィリップ プルマン
  51. フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人」 佐藤友哉
  52. 未来のイヴ」 ヴィリエ・ド・リラダン
  53. 桜の森の満開の下」 坂口安吾
  54. 野火」 大岡昇平
  55. マッチ棒遊びの本―ひまつぶし決定版」 大島正二
  56. 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」 村上春樹
  57. 「マルコヴァルドさんの四季」 イタロ・カルヴィーノ
  58. さようなら、ギャングたち」 高橋源一郎
  59. 「すべてがFになる」 森博嗣
  60. 「発作的座談会」 椎名誠木村晋介沢野ひとし目黒考二
  61. 「知性について 他四篇 」 ショーペンハウエル
  62. 「夏と花火と私の死体」 乙一
  63. バガージマヌパナス―わが島のはなし」 池上永一
  64. 純粋理性批判」 カント
  65. 「高丘親王航海記」 渋澤 龍彦
  66. 黒猫」 エドガー・アラン・ポー
  67. 「わが闘争―完訳」 アドルフ・ヒトラー
  68. 夫婦茶碗」  町田康
  69. しゃばけ」 畠中恵
  70. 猫の地球儀」 秋山瑞人
  71. グミ・チョコレート・パイン」 大槻ケンヂ
  72. 遠野物語」 柳田国男
  73. 武士道」 新渡戸稲造
  74. 絶望系 閉じられた世界」 谷川流
  75. 「函の中の失楽」 竹本健治
  76. オレンジが歯にしみたから」 狗飼恭子
  77. 中島らもの明るい悩み相談室」 中島らも
  78. 戦闘妖精・雪風(改)」 神林長平
  79. 町工場 世界を超える技術報告」 小関智弘
  80. 「今夜、すべてのバーで 」 中島らも
  81. 剣客商売」 池波正太郎
  82. 妖精作戦」 笹本祐一
  83. 悪魔のミカタ魔法カメラ」 うえお久光
  84. 赤毛のアン」 ルーシーモードモンゴメリ
  85. 百億の昼と千億の夜」 光瀬龍
  86. 「二重螺旋悪魔」 梅原克文
  87. アラビアの夜の種族」 古川日出男
  88. 失われた時を求めて<第一篇&gt;スワン家の方へ」 マルセルプルースト
  89. 星を継ぐ者」 ジェイムズ・P・ホーガン
  90. 嵐が丘」 エミリー・ブロンテ
  91. MOTHER2」 久美沙織
  92. 「若きウェルテルの悩み」 ゲーテ
  93. 信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」 宇月原晴明
  94. 稲川淳二の死ぬほど怖い話」 稲川淳二
  95. 「星の墓標」 谷甲州
  96. 「鴉」 麻耶雄嵩
  97. 東亰異聞」 小野不由美
  98. 「グラン・ヴァカンス―廃園の天使」 飛浩隆
  99. 「フィーヴァー・ドリーム」 ジョージ・R・R・マーティン
  100. 「しあわせの書―迷探偵ヨギガンジー心霊術」 泡坂妻夫

2008-12-29

http://d.hatena.ne.jp/RPM/20081228/1230413027

共通しているのは、仕事できない奴は駄目だし、勉強できない奴も駄目という脅迫的なパラダイムだよね。

まあそれは資本主義的にはそうなんだろうけど、ひねくれた私がこういう時に思い出すのは、森博嗣小説

それでは、仕事をしているものが偉いという、馬鹿な男が考えた言い訳を認めることになる。

いいかい。仕事をしていても、遊んでいても、人間は平等だ。問題をすり替えてはいけない。

という言葉だ。

(念のため、これは「そもそも、男女平等職業は無関係だ。つまり男と対等になるために仕事をするなんてナンセンスだと思う。」から続く文章。)

2008-12-04

ブログ内での森博嗣による社会に対してのdisりは、

大体の場合あるあるwと言いたくなるような文章になっているのだが

「僕」を「俺」に変えて彼の文章を読むだけで、

ホッテントリ製造しか頭に無いはてなーの文に見えるのは、結構面白い。

2008-11-27

なんでコツコツやれるの?

毎日少しずつコツコツやれるのはなんで?って人に聞かれた。

答えは決まっている。そりゃそっちの方が楽だからだよ。それ以外ないよ。

少しだけならどんなことでもたいして苦痛は感じない。それを続けるだけでいいんだから楽。

っていうと「その続けるのが大変なんだよー」って言われたけど

続けないほうがあとあと大変になるんだよ。

学生の頃一夜漬けばっかしてて、毎回テストの前だけヒィヒィいっては一日では到底裁ききれない量に「もう無理だ…死ぬ…」とか泣きそうになりながら半徹でテストに臨んだりしていた、あの経験でもう身に染みたよ……

浪人してみて、びっくりした。たとえば一冊200ページのテキストにしたって、前みたいに一日や数日でなんとかしなければ!といってやると必然的にその一日分の量はすげー多くなるわけで、ノってる時は寧ろそれがよかったときもあったけど、ノらない時は本当もうだめだ死ぬ状態だった。常にノれるわけじゃない(というかノれない時の方が多い)から、大抵苦痛だった。でも浪人して、そうだ、別にもう数日でやらなくていいんだよな、とりあえず一ヶ月でこれを完成させるとなるとどうなるかな、と思って計算してみたら、一日で数問、時には一問とけばいいんだ!!って事に気付いた(遅い)。

ちょっと待ってwwwwそれテラ楽じゃねwwwwww今まで数日で無理矢理なんとか一冊終わらせる(それも何強かも並立させて)とかいう無茶ばっかやってた俺にとって「一ヶ月で一冊→一日2、3問でOK!」とかいうのはすげー楽に思えた。本来それが普通なんだけど。そこで「毎日コツコツってイメージだけでめんどくさそう、俺には無理、とか思ってたけどコツコツの方が楽じゃん!!」って気付いて今に至る。

本当数日で一気とか、精神的にキツいもん。コツコツの方が楽。一気にやった方がいいのは一気にやったりもするし、やっぱり一気で済むなら一気の方がいいから、精神的に余裕あってノッてるときはそうするときもあるけど、精神って自分が想定している以上に不安定且つ頼りないものだから、もう精神とかアテにすんのやめた。計画を立ててもダメになるのは、自分精神状態が一番いい状態のときのことを想定してるからダメなんだなぁ。そんなの毎日来るどころか一週間に一度来れば御の字よってなもんなのに。平均以下の精神状態を想定してたてると、(ちょっとこれは自分に甘すぎか?wとか余裕ぶって笑えるレベルくらいに設定しても)意外と実行するとそのくらいでやっとだったりする。マジ自分精神力アテになんねぇwwwwwww根性とか努力とかマジアテになんねぇwwwwwwもう自分の根性とか信用しないことにした。ノらないときでも勉強勉強じゃなくても、ランニングとかも)できる機械システムみたいなの強引にねじ込むのが俺的には大事だって気付いた。根性ある人には関係ないだろうけど(そういう人は尊敬するわマジで……すげーわ)。俺はダメだわ。無根拠に根性はあります!とか思ってたけど、所詮下痢するだけで萎える程度の精神力だから。雨が降った程度で走りに行くの萎える程度の精神力しかないから。それに気付いた。

そういう、機械システムねじ込むって意味じゃ、学生の頃の「塾」とか「予備校」ってのは、いいものだったんだな。俺は「金がもったいないぜ!俺は一人でできるぜ!」とか無駄に突っ張っていかなかったけど。でも今思うと母親が、「ペースメーカーになるってだけでも、予備校はいいものだから、いってきたら?」って言ってたんだよな。当時は「ペースメーカーくらいで予備校いくの嫌だ」とか思ってたけど、今思うと母はすげえいいこと言ってた。

年を取るにつれて、そういう「あ、あのとき先生の言ってたことはこういう意味だったのか……結構いいこと言われてたんじゃん俺……」って気付くことが多くなったな……「あの時素直に言うこと聞いてれば!」って思うこともないこたないけど、でもこれは在る意味必然なんだと思うから、あまり後悔はしない。結局若いときはそれを受け止めるだけの器が無かったんだから、「聞いてれば」なんつってもそれは土台無理な話だったのだと。過去を後悔しがちなときは近頃そう考える。後悔するということは、「過去自分は違う選択肢を採ることができたのに、とらなかった」と思っているってことだが、そもそも多分、そんな選択肢は、俺の当時の能力、器、そういった観点から考えれば「無かった」のだから、もうこれは仕方ないのだと。今分かっただけラッキーだぜ。

森博嗣が、「公務員試験学校に行く人は、何故行くのですか?自分勉強すればいいのではないですか?」というような質問を受けて、「そうしないと勉強できない人が行くんでしょうね」みたいな事をあっさり言ってたけど、多分あの人はそういう精神力が高いんだろうな。本を読んでるとあまりの自己管理能力機械的なまでに。てかあの人機械じゃね?)に驚く。本も今日は何ページ書くと決めて書くとか言ってるけどこれはさり気無く驚くべきことだよな。そして当人は「そうしたいのだからそうするまで」みたいなスタンスでいるけど、それはあんたが精神力ド高いだけだからwwwwwwwwともう逆に笑いたくなるね。あれは理系だからとかそういう問題じゃないね。精神力の問題だもん。俺も理系だけど、「効率的にするにはこうすればいい」とかさ「こうするべき」とかそういうことを考えるとこまではまあ確かに行くよ?理系多分そういうことは考えると思う。でもそれを実際実行に移せるか否かってなるともう理系とかそういう問題じゃなくなる。論理的に考えられるかどうかとセルフコントロールができるかってもう全然別のことだから。教授セクハラ問題とか起こして下半身制御できてねぇ時点でよくわかる。あれ別問題。あと人格も別問題。論理的に考えられるけど結局それだけ、行動は結局文系と同じ(理系文系の枠組み自体怪しいが)みたいな理系のなんと多いことかw俺もっすサーセンwwwww

って話がすげーズレたけど要はコツコツの方が楽なんだってマジでって話を人にした。

やっぱ年とるとアレだわ、人生観とか誰も聞いちゃいないのに話したくなる。オッサンの気持ち分かった。

「生きてきた」という経験からくる自負・自信みたいなものって結構重いね。

他人からすりゃ「つーか、お前一人の経験で語られても」って話なんだけど、自分経験ってやっぱ重いわ。こんなんそりゃ何十年も重なれば「俺の経験論って大体世の中の真理だと思うよ?」みたいな感覚になってくるわそりゃ。もうなってきそうで怖い。

書けてすっきりした、こんだけ人に語るとウザがられるから自重した分増田で書かせてもらったっすサーセンwwwwwww増田便利wwwww

2008-11-20

http://anond.hatelabo.jp/20081120001054

そういう奴どう見ても理系のほうに多いよ

森博嗣ちゃんの小説に背中を押されたのか知らんけどねwww

by 旧帝大卒者(テニサーに入ってました)

2008-09-17

http://anond.hatelabo.jp/20080917142122

犀川先生ならどう答えられますか? 学生が、数学が何の役に立つのか、ときいてきたら」

「何故、役に立たなくちゃあいけないのかって、きき返す。

だいたい、役に立たないものの方が楽しいじゃないか。

音楽だって、芸術だって、何の役にも立たない。

最も役に立たないということが、 数学が一番人間的で純粋学問である証拠です。

人間だけが役に立たないことを考えるんですからね。

そもそも、僕たちは何かの役に立っていますか?」

冷たい密室と博士たち』(森博嗣)

http://anond.hatelabo.jp/20080917035724

森博嗣って俺がバイトで教えてる塾の中学生が読んでたよ。同じく「最高」「至高」「究極」って評価してた。なんで中学生って自分の読んでる作家をすぐ最上級に持ち上げんの?

森博嗣概論

森博嗣という作家がいる。

そいつを紹介をしよう。

厨二病である。

多重人格であると公言している。この時点で痛い。

自ら作曲した曲を机ドラム等で演奏してカセットテープに吹き込み、女の子に聞かせたりした。

(机ドラムってのは、本物のドラムが使えないから机を叩いて代用することな)

この作家デビュー作、すべてがFになる等に代表される主人公犀川助教授はどうやら自分がモデル

その主人公がまた厨二病。斜めに構えてる俺、カコイイ。

テレビ見ない新聞読まない、世間なんてアホの集合体。ブラックコーヒー大好きなヘビースモーカー

そいつは名古屋大学助教授なのだけれど、その若さ(推定30台半ば)にして取れる賞は総なめにしている。

滅茶苦茶頭良い俺、カコイイ。

しかも超がつく美少女に言い寄られてるのに相手にしない。新垣結衣より可愛いのに。

もてるけど軽くかわす俺、カコイイ。

おまけにロングヘアーの天才色白美お姉さんにも言い寄られる。まぁお姉さんはどうでもいいや。

喪男である。

ガールフレンドの話を度々するんだけど、どうも妄想くさい。

ちょっと仲の良かった女友達のことを彼女と言っているのでは?と読める文章がある。

大学在学中はリア充のぱしり。合コンのセッティングだけさせられて、森自身は不参加。

リア充合コンしてる間、森博嗣が何をしていたのかというと、スパゲティ同好会で活動してた。

高校時代は電波科学研究部に所属。大学では漫画研究会にも所属。

オタクである

森博嗣は、オタクの部分集合である。

今はもう無いけど、名古屋コミケを率先して開催してしまうほど。

大学時代の話だが、この時期に腐女子彼女を作って、今その彼女は腐嫁になっている。

腐嫁はもちろん同人誌が好物。その影響で娘も同人誌が好き。家族そろってオタクかよ。

また、模型オタクでもある。

しかも、こちらはかなり重症2000年には、鉄道模型のために引越ししてしまった。

広い庭に線路を敷いて模型鉄道を走らせて遊んでいる。

2ch流行っているスイーツ(笑)の(笑)の使い方は、森が前世紀の日記で既に使っていたりする。

・とりあえず叩く

ゆとり乙的発言

マイナー志向

ポルシェ(笑)

結論

森博嗣は最高である。

2008-08-29

「あーもう、ほんとどうすりゃいいんだっつーの、マジでこれ」

「そんなん○○するしかないだろ」

って言われて腹が立つのは、共感して欲しいからというよりも、「んなこたわかってんだよ」って気持ちがあるからだと思う。

と、今日「あーもうどうすりゃいいんだよ、車泥まみれだしどっかの家のゴミ駐車場に大量に流れ込んでるっつーの」って言ってたら「そんなん洗車するしかないだろ。ゴミも処理するしかないだろ」とか言ってきた奴がいて、それでムカっときたから思ったんだけど。それにしても昨日の豪雨本当うぜー。

何かに悩んでいる人は、解決策を知らないのではなく、最良の解決策を面倒でしたくないだけだ

と、森博嗣が「臨機応変・変問自在」という新書の中で答えていたが、これを切に今日感じたね。

いや誠にその通り。

「そんなん○○するしかないだろ」「○○すれば?」とか言われて腹立つのは、「共感してくれればそれでいいんだ」ってよりも(それもあるのかもしれないが)、「いや、んなこた分かってんだよ。だけどそれがめんどくてやりたくねーから言ってんだよ」って思うからだと思う。つーか考えてみ。別にすぐ簡単にやれるような解決策があるんだったら、ぶっちゃけとっくにやってるわけでさ。

ゴミがそこにおちてるけど、どうしよう」なんていわないわけじゃん。拾ってゴミ箱にぽいといれればいいだけだから。

解決策、というより、「するべきこと」といった方がいいかもしれない。「するべきこと」なんて分かってるんだ、本人が一番。言われなくたってよ。でも「どうしよう」って言ってるときはそれがとてつもない労力がかかるものだったりとてつもなく金がかかったりして一筋縄じゃいかねーから、「できればやりたくない。でも解決のためにはやらなきゃいけない」というジレンマに陥って「マジうぜえ、どうすんべ」となるわけで。言うなればこのときの「どうすればいい」っていうのは、単純に解決法を尋ねてるんじゃなくて、「するべきことはこうだと分かってるんだ。でもあまりに金or労力がかかるからやってらんねーんだ。なんかどっちもかからないいい方法ってねーかなあ」的な意味なんだよな。そこに「金or労力がかかる、俺がとっくに思いついてる案」を、したり顔で「すれば?」とか言われると「UZEEEE!!んなこたお前に言われなくても分かってるっつーの!」ってなるわけだ。

非モテだってそうなわけじゃん。「するべきこと」は、皆分かってる訳だろ?そのままじゃモテない現状がある以上、それでもモテたいなら、なんか着飾ったり、会話テク磨いたり、そうするっきゃないのは分かってるわけじゃん。何らかの努力をしなきゃいけないってのは皆多分分かってるんだよ。でも、そうせずに、ずっと「マジどーしよ、モテねー」って言ってるのは、「それが面倒くさい(面倒くさいっていうとなんだけど、労力がかかる、金がかかる、とかそういうことをまとめた言葉だと思ってくれ)」からなわけだよ。で、「非モテはこうすればいいんだぜ」っていうモテからのエントリ非モテが「うっせー!」って食いつくのも、「んなこた分かってんだ。分かってるけど…めんどいんだよ!問題はそこなんだ!」っていう思いがあるわけだろ。

モテたい。でもするべきことをするのは面倒。でもモテたい」というジレンマに悩まされてるから「どうしようモテない」とか言うわけでな。(注:ここでは別にモテたい非モテだけを問題にしている。その他の非モテはまた別問題。ついでに「面倒とかいってる場合か」とかいうのもまた別問題。言いたい気持ちは分かるが)

「するべきことがわからない」ことで悩んでる人は実はあんまりいないと思う。皆本当は分かってるんだよ。どうすべきか。ただその「面倒な作業」にとりかかる気合がないんだよ。それは考えてみれば当たり前の話で、悩むようなトラブルが起きてる時点で、既に普段より気力が下がった状態なんだから、その上「面倒な解決策」をしなきゃいけないってなるともうテンションバキバキに下がるのは当然の話でさ。まあだから何せよって言いたいわけじゃなくてただなんでムっとするのか分かったってだけ。よく、愚痴はくやつは、共感を求めてるからアドバイスするとよくないんだって言うけど、そういうこっちゃないんだよ(まあ広い意味で言えば合ってるっちゃ合ってるけど、まとめ方が大雑把過ぎる。問題はそこじゃないんだな)。

2008-08-28

映画スカイ・クロラ びぎなって何?

「二機ともビギナだった」

こんなセリフが出てきたのだけど、一瞬卑猥なほうを想像して、己の下品さに呆れてみた。

原作者森博嗣氏は、小説内のカタカナ英語で、単語の最後の長音"ー"を省略表記する。

手元の本をペラペラとめくって出てくるのは、meter.trigger.hamburgerなどだ。

それぞれ、メータ、トリガ、ハンバーガ

ビギナはbeginner

英語カタカナにすると、正しくは表記出来ないし、どのように書いても、大きく音から外れず意味が通じれば良いと思うけど、映画セリフでそのまま長音を省いた言い方をするのは、どうなのだろう。

私は慣れないです。

小説を読んでる人は、ーを省くのを知っているだろうけど、初めて森節に触れた人はどう感じたのでしょうか。

文字で読んでいても、私は慣れることが出来ないので、たんに適応能力が低いだけかもしれませんけどね。

http://anond.hatelabo.jp/20080827220449

実際見た感想の1つに

「売れない映画だな」

が、まず最初に上がったのは確か

そもそも森博嗣の本の中でも売れてない作品だったらしいし。

見る人は限定しそうだけどなぁ。

2008-07-26

非モテと一口に言っても、「モテたい非モテ」か「別にモテなくてもいい非モテ」なのかで話は全然違ってくるよな。

そこんとこは分けて考えるべきなんじゃないか。非モテと一くくりにせず。

また、非モテ自身も、自分がどちらなのか見極めるべきだ。自分自身ですらごっちゃにしてしまっている人が結構いる。

で、別にモテたくない非モテ、というのは、もう何もアドバイスすることなどない。というか、そもそも困っていないはずである。モテたくないという欲求と、現実モテていない、という現状とが完全に一致している。パーフェクトである。何も問題が無い。そのまま理想人生を歩めばよい。

問題は、モテたい非モテなのだが、これも、よく考えれば非モテ特有の悩みではなく、「こうしたいけど、自分の能力が足りない」という一般的にごくごくありふれた悩みである。というか凡人の悩みの9割がこれなのではないか。モテ非モテだけでなく、例えばバスケがすきだが、なかなかレギュラーになれない、ある大学に入りたいが、知力が足りない、と、このタイプの悩みを抱えたことのない人はほとんどいまい。

この手の悩みには、一昔前の「努力すれば必ず道は開ける」という楽観メソッドから、さすがに違うだろと気がつき始めた凡人たちのためにちょっと捻りを加えた「努力すれば必ず道が開けるとは限らない。しかし、道を開いた奴は皆が努力していた」タイプ、そして今はそこから様々な亜種が生まれたり、各々の啓発本で日々新たなメソッドが生まれては消えていっているが……どれも決め手には欠けている。

何かに悩んでいる人というのは、解決策を知らないのではなく、一番良い解決策を面倒でしたくないだけである、……と森博嗣だったか誰だかが言っていたが、それは実に的を射ている言葉だ。

解決策というと語弊があるかもしれないが、要は、人間、悩みに対してやれることは3つしかない。

一、諦める。

二、努力する。

三、諦めもせず、努力もしないまま、悩んでいる「今」を持続させる。

どれが一番いいとか、悪いとかそういうことがあるわけではない。ただ「やれること」は結局これだけしかない。

これを意識するだけでも、違ってくる。たいていの人は、自分が「三」を無意識に選んでいることに気がつくだろう。それが悪いわけではない。そのまま死まで逃げ切る人も多い。「三」は要するに、言葉を変えれば、「一」にするか「二」にするかの判断を先延ばしにしている、という状態である。どちらにせよある程度の痛みは伴うため(その種の人にとっては)、もっとも痛みの少ない「三」を、「とりあえず」選んでいるのである。

このことを意識すると、非モテ本人も、また、非モテへ一言いいたくなる人間も、大分変わってくるだろう。

非モテへ一言いいたくなる人間は、非モテ言葉が、どれなのか判別したのち、声をかけるとよい。何を求めているのかを判断しないと、てんで見当違いの事を述べることになる。

例えば「三」を選んでいる人に対しては、「こうすればモテるようになる」という言葉も、「モテなくてもいいんだよ、みつを」という言葉も、「もう諦めろ、お前じゃ無理だ」という叱咤も、「努力したからってモテるとは限らないが、モテたいなら、努力するしか他に方法はないだろう」と言う言葉も全てが的外れである。それらの言葉は要は全てが、『「一」か、「二」を選び実行せよ』というアドバイスであるのだが、「三」の人間は、まさにそれこそをしたくないのであり、ゆえに見当違いとなる。

この辺の相違を分かりながら書いている人が、割りと少ない。

2008-07-25

ミステリ読みが本を読まない彼女新本格派を軽く紹介するための10冊

まあ、どのくらいの数のミステリ読みがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「ミステリ読みではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、 その上で全く知らない新本格派の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アニメのことを紹介するために見せるべき10冊を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ミステリ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うシリーズものは避けたい。できれば一冊完結、長くても数冊のシリーズものにとどめたい。

あと、いくら基礎として本格派の知識が必要といっても古びを感じすぎるものは避けたい。古典好きが『Yの悲劇』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。

彼女の設定は

ミステリはいわゆるNHKの「名探偵ホームズ」的なものを除けば、コナン劇場版アニメ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

すべてがFになる森博嗣

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「メフィスト以前」を濃縮しきっていて、「メフィスト以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。S&Mシリーズとしてもぎりぎり10冊、四季シリーズとして考えれば残り4冊だし。

ただ、ここで密室談義全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

「猫丸先輩シリーズ倉知淳

アレって典型的な「ミステリ読みが考える一般人に受け入れられそうな新本格派(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ミステリ読みとしてはこのシリーズは“青春もの”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

人形こたつ推理する」我孫子竹丸

ある種のミステリ読みが持ってる安楽椅子ものへの憧憬と、我孫子竹丸のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも我孫子竹丸らしくない

の二人をはじめとして、ミステリ読み好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

クラインの壺岡嶋二人

たぶんこれを見た彼女は「井上夢人だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。二人のコンビがその後続かなかったこと、「99%の誘拐」が実際の誘拐犯罪で参考とされたこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

「塗り仏の宴 宴の支度」、「塗り仏の宴 宴の始末」京極夏彦

「やっぱり新本格派はキャラクタあってこそだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「百鬼夜行」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける京極の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも分冊で各800ページ以上、っていう長さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

宴の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが森や高田だったらきっちり400ページにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて分冊した上で各800ページも書いてしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ京極がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

「二銭銅貨」江戸川乱歩

今の若年層で乱歩を読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。金田一耕助よりも前の段階で、江戸川哲学とかトリック技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品がこの時代に書かれていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくミステリ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるコナン劇場アニメでしかミステリを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

八つ墓村横溝正史

横溝の「目」あるいは「話づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。「ミステリはやっぱり大量殺人だよね」的な感覚ミステリ読みには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ八つ墓村の結末は犯人自殺(のようなもの)以外ではあり得なかったとも思う。

「最低五人は殺さないとミステリとしては失格」というミステリ読みの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「ミステリ読みの気分」の源は八つ墓村にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

六枚のとんかつ蘇部健一

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。こういうばか風味のミステリをこういうかたちで小説化して、それが非ミステリ読みに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの消失谷川流

9冊まではあっさり決まったんだけど10冊目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

すべてがFになる」から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のラノベの先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10冊目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

追記

最後のは「涼宮ハルヒの消失」にして欲しかった。

その通りですね。書き直しました。

soundsea 綾辻有栖川が欲しかったような。

crowdeer 綾辻入れなきゃ始まらない、絶対うーんと言わせたい/かと言って「軽く紹介」するものじゃないだろうしなぁ。

ほんとうは、横溝正史やら江戸川乱歩新本格ではないので、代わりに入れればよかったんですが、

綾辻行人有栖川はほとんど読んだことないので。にわかですいません。

wideangle 『F』もなんか違うよねえ、と思ってしまう。

やはり最初を綾辻にするべきだったのでしょうが、前述の通りということで。

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

2008-07-20

http://anond.hatelabo.jp/20080720000008

村上春樹森博嗣は似てないと思うけれど。

世界??とスカイ・クロラが同じかな?

世界??は自分の内面と向き合う話でしょう。

スカイ・クロラ内面と向き合う話じゃないと思うけれどな。

それと、文庫の刊行順ではクレイドゥ・ザ・スカイが最終刊だけど。

単行本の刊行順ではスカイ・クロラが最終刊ですよ。

まぁ、作者はどこからでも読んでもらってもいいと思ってるから、スカイ・クロラから文庫は出したらしいけど。

2008-06-13

「議論しよう」を直訳すると「僕の話を聞いてよ」になる

そう言ったのは森博嗣だったか。

特にネット匿名の場だと「僕の話を聞いてよ」通り越して「俺のズリネタになれ」になってる奴が多いからな。

もう最近ネットで相手が「議論」と言い出した時点で心の中で退却準備始めてる俺がいる。

2008-06-07

森博嗣が終わる6

だいたい書きたいことは書いたような気がする。そういえば私、この前Vガンダム最終回ニコニコ動画で見ました。

十と何年かぶりでしたが自分の心にぴたりとはまるものがあった。

ただここ十年ほどは、そういった感情、気持ちの高まりや感動とかが体の中でぐるぐるとしていて、私は存在することそのものに我慢がならない。わたしのほしいものはもうある程度固まりつつあって、それは私の選択と思考の結果、その積層がなすのでしょうが、その中興の礎である森博嗣が、消えようとしている。

何かと向き合うということは極めて個人的なことで、共通見解を持つことも持たないこともあるけれど、最終的に何を引き出すかは全員が違い、それはその人の生き方と選択と、変容であるから、それをもって他人に言うこともないし、他人が言うこともない。出来ないというほうが正しいかもしれない。客観的に私を、この森博嗣に求めるものをその実に個人的な要素をわかる人がいたら、いいえいるとは思えないし、いなくて当たり前だし、いてなんになるというのか。私はほしいものが決まっていて、それは目の前にあって、高台からの眺めは追憶の中にしかなく、今現実に里帰りしても、見ているのは二十年前だとすればそれが生きる力に、遠まわりしてでもなっているのであれば、受容とは本当に個人的な行為で、ここにはもはや森博嗣も立ち入れない。それは私の森博嗣体験であるから。

人文学の成果は知っている。

ただ現実に、実感としてそれをまざっと私に見せ付けたその人のキャリアが最後になろうとしていると思うと、思うと。

スカイ・クロラ、私にしか見えない雲と雲の間で。

スカイ・クロラ、私の最後の道行きの、はるか手のとどかぬ上を。

スカイ・クロラ、私の知らぬうちに気づかぬうちに。

森博嗣が終わる5

コカコーラキャンペーン小説ドラマ化されて私はあせった。世間の人が森を知れば、私は今よりもずっと仕事のできない人間になると思って恐れた。相対的に順位が下がる、それもドラマティックに下がることを真剣に恐れた。

素人目に見てもキャンペーンは陳腐で大失敗どころか、マーケティングとかブランドイメージ確立とかそれらの全く出来ない人たちがありもしない勢いで作ったかのような「顔の見えない」キャンペーンで、そもそもキャンペーンではなく、ただのコマーシャルのいち形態なのかと思うほどでやっぱりドラマもどうにも中途半端で少なくとも森を感じさせる映像作品ではなかった。

スカイ・クロラ監督の作品となったときも少し怖くなったが、やはり杞憂だろうと思う。

そして私はいまこう思う。

森博嗣の熱い世代がうらやましい。オタク第一世代というのかフロンティア気概はやはり私を、いい時代だったんだなと思わせるのです。

私は今のファンや若者に力も熱もあると思うし、仮になくてもその中で自分を全うしたいと真剣に思い、そうあることを願います。

ちょっとわかってきました。私は森博嗣鶴田謙二庵野秀明たちに置いて行かれると思っているのかもしれません。いや消えるのは森さんだけでしょうが、彼らの中には共有する時代があって、それを持ったまま森さんの声は私に届かなくなってしまうのです。

庵野秀明ゼロ年代を越えてもいくばくかの創作はするだろうし、山田章博も作品を発表するはずで、岡田斗司夫唐沢俊一社会に伴走し続け、鶴田謙二は相変わらず早送りにしても微動が確認できないくらいの遅筆でしょう。

私の妄想はとどまらないようです。

森博嗣日記の終わりは、きっと創作への別れなのだと思います。漫画から研究、そして小説を経て、工作への傾注は私の前を通り過ぎる電車のようで私はそれを見送るより他ないのです。工作も創作だろうし、いやただ消えてもう見えなくなってしまうことの失いはどれほどの遺産があっても私には大きすぎるのです。

グッドバイと言えればいいのでしょうが。もともと日記の終わりをリアルタイムで経験しなかった私は、一度の別れで済むのです。覚悟して二度目を迎えるほうが幸せでしょうか、今こうして吐き出しながら覚悟をしきれないでいるほうが幸せでしょうか。

森博嗣が終わる4

結局エッセー日記を好むようになって作品は後回しに。作者の自信作、よりはもう少し切れ味の鈍いわかりやすいほうを好んだと思うし、さらにはエッセーのような構成されたものよりもそのまま出てきた日記の文章が良かった。

ネットで話題になることもあまりなかったように思う。新本格自体がそうであったとも言えるし、ネットの発達がはっきりとした頃はもう西尾維新が出ていたからその流れもあったかも知れない。ところで流水と維新はべたべたとくっつくな!お前らは森さんを理解できてないじゃないか!!と怒っていたこともあったけど、今は怒りや嫉妬の気持ちはなく、ただ受け取り方が違うのだなと思う。違う人間だから当たり前といえば当たり前で。本当に当然のことを言ってしまうのもつらつら事だから然りとかなんとか。

最も面白かったのはその思考で、現状を把握することの冷静な態度とその記述に私情の入らぬこと。どうもうまく言葉にはならないが、私はあの分厚い日記を読んだとき、いっぺんでそれがわかった。吾妻ひでおさんは玉子様をエコロジーと言っていたが、限りがあり、それを理解し、望む将来を自分で考え、その結果を実現しようとするきわめて現実的な姿勢を言い表してないと思うし、私の感じ方に近い人を探すのもなかなか大変だったことを覚えています。

とにもかくにもいっぺんでわかったということとそれからのつながり、数年間は私の研究とうまく接合できなかったがそれはそれとして現実不具合はさておいて、森を読むことは稀有な体験だったと思う。あれがなければ今の私はない。ありえない。おそらくまだ辛い精神を抱えて右や左へ行っていたのだろうと思う。

あんまり自分語りの多く、それでも尽きないことは驚きであります。

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