2024-10-21

40年かけて自分にかかった呪いを解いている話

職場や友人などの "社会" と関わることがあると、何かにつけて不安を感じて生きてきた。

飲み会でも会議でも何でもそうだが、関わる前には上手くやれるか不安になり、関わった後には上手くやれたか不安になる。

上手くやらなければいけないので、人前でも過剰に緊張して心臓が飛び出しそうになる。当然上手くいかない。


とはいえ、生きていくためには社会と関わらなくてはならないので、ずっとこれを繰り返してきた。

自分でもこんなに不安を感じるのはおかしいと思い始め、遺伝的な要因やこれまでの経験によって自分が得てしまった呪いだと思うようになった。

そして、多くの時間をこの呪いを解くために使ってきた。


精神科カウンセリング効果を感じられなかった。適応障害不安障害などと診断されたが、治療には至らなかった。

有名カウンセラーの数万円もするカウンセリングも受けたが、効果は無かった。

自分どうしてこうなったのか、なぜ不安を感じるのか、物事についてどう考えどう捉えたら良いのか、毎日のようにインターネットで調べたりYouTube動画を見たりしていた。

思春期に悩み始めてから30年と少し、ここに書いていないことも含め色々な方法でこの呪いを解くことに取り組んできた。


前置きが長くなったが、最近になってようやく呪いが解けてきたように思えるので、何がきっかけだったのかを自分なりに考えてみた。


漢方薬

気になっていたが、費用が高いので今までは避けていた。

最初保険適用外の漢方薬局で、毎日飲む漢方薬を処方して貰った。月に大体2万くらい。

2ヶ月くらい飲んだけど効果を感じなかったし、続けるには高すぎるのでやめた。

その後漢方を処方してくれる医者にかかり、何種類か違う薬を試した後、比較的効いているような気がすると思えるものがありそれを続けている。

ただ、不安自体が消えるのではなく、不安を感じたときに冷静になり「不安を感じている」とメタ認知やすくなった気がする。


家事

家のことは全くやっていなかったが、諸事情によりやることになった。

特に皿洗いや風呂トイレ掃除が達成感を得られて、思ったより良い。

なぜかわからないが、社会と関わるときの自信にも繋がっているような気がする。


③加齢

結局これが一番効いているかもしれない。

40代になると自分人生何となく見えてくる。そして、人生の終わりを意識するようになった。

このままだと最後自分人生を振り返ったときに、不幸な不安が9割を占める人生になるのではないか

本当は小さな幸せが近くにあるのに、それを無視して、不安を感じることに一生懸命になっていないか

人生って、感じた幸せの総量が多いほうが良くないか

そのためには、どうでも良い他人のことで不安になり不幸を感じるより、日常的に近くの幸せを感じる方が良いのでは?

そんなことを考えるようになった。

そうなると、不安を感じたとき人生を損しているような気持ちになり、不安を感じる思考を止めるきっかけになった。


④これらの相乗効果

これらの相乗効果で、今までは "不安を感じているのが当たり前" だったのが徐々に "不安を感じていないのが当たり前" "幸せを感じているのが当たり前" になってきて、不安を感じたときに「何かがおかしい」とメタ認知やすくなったような気がする。

今までは不安状態が当たり前でその状態を疑いもしなかったため、メタ認知するのが大変だった。

これは結構大きな変化ではないかと思う。


以上、同じような悩みを抱えている人の参考になったら嬉しい。

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