2024-05-28

宮崎駿は許されて、士郎正宗は許されないんだよな…

正直なところ、諸事情もあって君たちはどう生きるかはまだ観てないのだけど、

ぶっちゃけ千と千尋の神隠しとか、自分にはもうよく分からんのよな、俺にはもう理解できない

シナガキクエほどではないけど、ハウルの動く城もそうだけど、どんどん宮崎駿自由になりすぎちゃって、

起承転結がない、尻切れトンボ感さえある、もしくは無理矢理盛り上がって終わるとか、そんな感じ…

ナウシカラピュタ、ってやっぱり分かりやすい、分かりやすすぎるぐらい分かりやす

あの頃の宮崎駿ジブリって興行的な失敗が許されないから、ナウシカなんか完全に宮崎駿は折れてる

俺はこういうオチにしたいんだ、というのを折られてる

恥ずかしながら最近になって知ったんだけど、紅の豚ラストも当初の宮崎駿の考えとは違ってるんだよな

自分としては当初想定していたオチは流石に酷いと思ってて、でも、当の宮崎駿本人はノリノリで描いてたんだろう

紅の豚は分かりやすい、魔女の宅急便とかとなりのトトロ深読みしなければ分かる

というか、なんで深読みしなければならんのだ

個々人によって作品深読みレベルなんて異なって当然だし、最近ネット上のアニメ評とか深読みしすぎてるのもあったりして、ちょっと怖い

なんとなく、よく分からんけど面白い、でもいいではないか

そう考えると、士郎正宗作品はなんでアニメ化失敗するのかというと、あれも標準的な読者にはよく分からない、一読して分からない

あと、個人的にはM-66は素晴らしいと思うんだけど、あれもストーリー構成として考えると、同人誌っぽい、起承転結がなんか薄い

士郎正宗作品の格闘とか、そういう細かい所を楽しむためにあるような作品だと思う

まあ、観ていて楽しいんだけど、やっぱり同人誌ぽいんだよな

攻殻機動隊とかアップルシードになると、一読しただけでは正直自分にはよく分からない、一読目は雰囲気だけは楽しめる、だから、何度も読む

宮崎駿が今、どんどんよく分からない、黒澤明夢じゃないけど、そういうことができるのは多くの作品を作ってきた御大晩年から、というのがあると思う

どんどん私小説になっていって、なんか宮崎駿オナニー見せられてるんだな…、と思って嫌になっちゃときもあるんだけど、

なんかよく分からんけど作画レベルは異常に高いし、なんか海外にまで評価されちゃってる

一方で、士郎正宗作品で分かりやすい、そこそこ成功した作品って、ドミニオンぐらいだと思うんだよな

ドミニオンにも文句がないわけではないが、総じて作品として成立してる

DoGAのはCGちょっと残念、やろうとしたこと自体は良かった気がするんだけどね、でも、まあ観れなくはない、個人的に甘く評価してしまってるのもあるけど

士郎正宗宮崎駿みたいに、最初分かりやすラピュタとかナウシカから始まって、次々に作品を生み出して巨匠になって、

晩年に向かって周囲が益々口出しできなくなって、完全に自分勝手な作品を作れるようになっていれば、原作のまんまみたいなのも可能になるんだろうけどね

どうしても作品として小さくまとめようとされちゃうよね、攻殻機動隊アップルシード

ガンドレスとか運に恵まれないのもあるけど

興行的に大失敗してもいいから、原作そのまんまのテイストでわけわからんの作っていいよ、とは士郎正宗氏が死ぬまでならん気がするんだよね

あ、あと個人的には「RD 潜脳調査室」は好きなんだよな

伊東岳彦ゼーガペインじゃないけど、敢えて絵とか降りちゃうのもありだとは思うんだよな

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