2023-12-21

こういう歩行者は轢いても不問にしてほしい

歩行者が一番偉いわけで、これはこれで良い絵としかおもわないが、何で揉めるんだろう。よくわからん

中学生の絵画作品、ネット上で歩行者差別と批判の声 「カメを連れて道を渡る皇帝の姿」 - フォーカス台湾

 

言っておくが横断歩道名前こそ「歩道」とついているが歩道ではない。車道だ(もし横断歩道交通法規上も歩道だったなら、車はすべての横断歩道の手前で一時停止する義務がある。が、もろちんそんなことをする車はいないし、しなくても違反にはならない)。横断歩道のあるエリアは、本来車道だが歩行者の便宜と安全のために横断してもいい場所を定めているにすぎない、そういう場所なのだ歩行者が好きなように使っていい場所ではない。まずそこをわきまえてほしい。

 

上のブクマカのような者(や、それにスターをつけているような者)は、交通安全と便宜のために設けられている保護義務や優先関係を「優遇」と履き違えて、あるいは勝手に都合よく解釈して図に乗っているが、勘違いも甚だしくまことに愚かしいことである。度し難い。

 

いつから保護される側が偉くなった? たとえば大人子供保護しなければいけないが、それは子供が偉いからではない。子供が弱いからだ。強い者が弱い者を保護するのは当然のことだから車は歩行者保護しているのだ。

たまに弱者であることを笠に着て役所でえばり散らしている社会的弱者を見ることがあるが、上のブクマカ同類だ。社会的弱者だろうが交通弱者だろうが、与えられているのは正当な保護を受ける権利だけであって、怒鳴ったり威張ったり迷惑をかけたりする権利までは与えられていないのだ。保護されるべき場面以外ではお互い様だということをしっかりと理解するべきだ。

 

いつから優先される側が偉くなった? 交通法規交通規制における優先関係は、単に優先関係明確化するために設定されている。進行方向が交差する時にどちらが譲り・どちらが進むかを当事者同士にその場で判断させると危ないから、ケース別に優先順位を決めてあるに過ぎない。偉い人が優先されているわけではない。

たとえば狭い山道の対面通行ですれ違いが難しい時は、登り側が優先とされている。これは再発進が難しいほうを優先としているだけで、上に向かっている人が偉いからではない。

 

こういった交通秩序も理解できずに「歩行者は偉い」などという傲慢勘違いに到達してしまうやつがいから、いつまでたっても交通事故が減らない。

 

データを探せばわかると思うが、自動車歩行者交通事故の原因は、横断歩道上で実に3割、横断歩道ではないところでは7割の事故について歩行者側に法令違反がある。しかし、結局賠償を負わされるのは自動車のほうだ。過失相殺で減額があったとしても差し引きすれば自動車側の賠償額のほうがどうしたって大きくなるからだ。いい迷惑である

 

歩行者自動車も、道路という公共の共有物をひとつルールの元でシェアしているという点で立場はイーブンだ。

ルールでは保護義務優先順位冷徹に定められているだけで、そこには「自動車ふぜいは歩行者様に楯突くな、かしずけ」などという歩尊車卑の考え方はない。横断歩道では車側に歩行者保護する義務があるだけで、歩行者側には「渡る」以外には何の権利も与えられていない。好きなだけ待たせていいわけでもなければ、交差点の円滑な通行を故意に妨げていいわけでもない。むしろ、暗黙のうちにおのおのにできる範囲でさっさと渡り切ることが求められている。

 

道路交通法以前に、その上位法である憲法人間同士は平等だと定められていることくらいしっかり覚えておけ。

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