2023-10-06

10/5 子供たちをよろしく(1984)を観る

今日バイト休みだった。

12から映画が始まるのでめずらしく11時以前にベットから起き上がり、準備をする。

ぎりぎり5分前に到着することができた。奇想天外映画祭2023の上映作品の1つだった子供たちをよろしくを観る。


この作品は、当時全米一暮らしやすいと言われていたシアトルに集まってくるストリートチルドレン生活を撮ったドキュメンタリー映画であるフィルム撮影のどこかぼんやりとしたあたたかい質感やシアトルの賑やかな雑踏によって生まれ浮世離れした空気感のなか、ストリートチルドレンの常に死と隣り合わせの過酷現実とそんな暮らしの中でも彼らの一抹の輝かしい青春を映し出した作品だった。どの子供達も家庭に居場所がなく街に流れてきて、同じような背景を持った者同士集まり物乞い売春ドラックディーラーゴミ漁りで生計を立てていた。そういった生活を送っているせいか女の子特にスレ雰囲気を醸し出し、世を見る沈んだ目は中学生には見えないが、何気ない言動や行動、笑っている姿はやっぱり年相応で、どうかこの子供達が安住の地にたどり着いてほしいと願わずはいられなかった。タイニーという痩せた14歳女の子売春留置場に捕まった時、アルコール依存症母親施設に入っており面会に来れず、来てくれた好きな男の子フロリダへ旅立つと知った彼女の噛み締めるように泣いた顔、同じく留置所に入ったが父親逮捕されていて会いに来れず、ただ一人きてくれたのは児童指導員だけでその後自殺してしまった17歳男の子。彼らの抱える深い孤独。観終わった後、暗い気分になる。


帰宅後、英語版ウィキペディアを読むとなんと子供達のその後が簡単に書いてあった。売春婦のまま殺されてしまったり、喧嘩最中刺されてそ致命傷となったり、AIDSで亡くなったりと20代のうちに命を落とすものもいれば、生き延びて親となった者もいた。80年代作品ではあるが、どの国・時代にも彼らのような子供たちはいるのだろう。私が育った田舎町では、家庭環境が良くなかった子は中卒のまま街へ流れていくケースが多い。小学校同級生で一人いるが、元気にやっているだろうか。

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