先週のギーツは酷かった
ギーツの良さって何だろうって考えるとギーツそのものの造形の良さや玩具としての完成度みたいな部分が殆どで、ストーリーはどんなに擁護しても「悪くないが別にどうでもいい」って感じだ
もちろん良い部分は多少あって、終盤でタイクーンが闇落ちする当たりはとてもよかった
ケケラは好きになれないがタイクーンをあんな形に落としたのはグッジョブといえる
あと、各ライダーの願いがほんの少しづつではあるが叶っていくのは意外と胸熱だった
逆にいえば全体的に低空飛行でタイクーン当たりがちょっと面白かったくらいなんだよな
そしてラスト1話を残した48話だけど、なんだこれって感じでオチを間違った感が否めない
正直ギーツが母親の身代わりになって創世の神になってしまい、バッドエンドになったほうがよかったんじゃないだろうか?あるいはギーツを救うために仲間が戦うってパターンでもよかった
そういうのに比べると蛇足感が強い
着地点を誤ったといっていい
また、ラスボスのスエルだが全然強そうではないしラスボスとしての風格がない
圧倒的な強者かキャラが立っているかのどちらかならいいんだけど、なんか裏でゴニョゴニョしている小物だったからね
そんでその中ボスをクリアする秘策がオーディエンスを懐柔するってのがなんだこれって
ガンダムとかでもロボット同士の戦闘だけじゃなくて政治の駆け引きがあるってのは展開としてはわかるんだ
けれどギーツでいままでそんなところなかったんだよね
子供たちにとっては「ギーツにもっと強いアイテムや力をくれるんじゃないの」ってことだろう
クソゲーの攻略がこれまたクソみたいな唐突な盤外戦術ってどうよ
そういう意味でこの数話は完全な蛇足って感じでほんと締まらない
戦隊シリーズって主人公たちが勝手にチャンバラしているだけなのが普通なのに、ちゃんと国と国民が登場してみんなで生きていこうってのが伝わる
モブに焦点を当てるってのは意外と大変なんだよな
例えばブリーチやナルトなんかでも、そこらへんにいる何の力も持たない人たちが一緒に戦ったり考えるってのは殆どないよね
日常も戦闘員同士の掛け合いばっかりで、非戦闘員や何の特徴もないモブって全然出てこない
けどキングオージャーはそれを国民という形で表現できているから凄いと思う
しかもあの人数だ
いや、仮面ライダーと戦隊ものって本当はライダーのほうがシリアスで重厚感あって面白いって印象だったけど、もはやライダーの脚本下手糞過ぎてどうでもよい感じになってきたな