2023-03-16

ガチ恋地下俳優ゾンビ現実を見た話

ガチ恋女が自分から玉砕して現実を見た、という言ってしまえばそれだけの話なんですが諸々の事情からどこに書くこともできなかったのでこちらに。

私の推しは地下俳優でした。

キラキラしたテレビ映画、大きな劇場での舞台などとは無縁。映像仕事再現VTRの背景のひとり、小劇場舞台に出ても端役。

彼のファンは私以外にほぼいない、ツイッターリプライもほぼ私。舞台の面会で彼に話しかけるのは私だけ、チェキを撮るのも私だけ。もっと大きくなって欲しかったし、いろんな仕事をして欲しかった。表向きは。

でも本音は、それで良かったんです。だってあんなにかっこいい彼を見ているのも私だけで、あんなにかっこいい彼が気にかけるのも私だけだったんです。

彼のためならなんでも出来たし、なんだって差し入れしました。彼がツイッターチョコレートが食べたいと言えばチョコレート差し入れしたし、靴が欲しいと言えば靴を差し入れしました。

彼のファンサはファンサというには少し過剰なものでした。誕生日にはわざわざツイッターDMメッセージをくれました。私が映画チケットをあげれば日にち時間を合わせて一緒に見てくれました。チェキを撮れば向こうから指を絡めてきたり、抱きしめてきたり。

舞い上がっていたんですよね。正直。

どう見てもただのガチ恋だったし、きっと彼もそれを分かっていたんだと思います自分のことを彼女か何かだと思っていたんです。

ある日、彼の友人の舞台に行きました。そこにちょうど彼が舞台を観に来ていました。わざわざ私の席まで挨拶に来てくれて、今はプライベートなのにそんなことしなくていいのになぁ、と思いました。舞台の面会が終わり、彼のプライベートを奪うことに申し訳なさを感じながらも、劇場を出て舞台終わりに喋っていました。そうしたら、そのまま駅まで一緒に帰ろうか、と言われ。彼はファンサのつもりだったのかもしれませんが、私にはもう耐えられませんでした。

から言ってしまったんです。

「もし良ければ、LINEを教えて貰えませんか」

だって彼女になりたかったんです。本当に好きだったんです。プライベートな彼の隣に立ちたかったんです。でも。

「他のファン不公平になるからごめんね」

彼はそう言いました。頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。でも、何となく分かっていました。だってそんなに悲しくなかったから。

そして、やっぱり私はそちら側には行けないんだなぁと思いました。どんなに手を繋いだって抱き締められたって一緒に映画を見たって私はただの「ファン」だったんです。

距離をとるというのは本当に大事な事なんだなと感じました。恋愛もろくにしてこなかったメンヘラが狂うには十分な距離感でした。

からもう辞めるんです。彼にこれ以上迷惑を掛ける前に自分から引かなければ、そう思いました。

もう私は応援できないけれど、これからももっとたくさんの舞台に出て、もっとたくさんの映像作品に出て、その姿で沢山の人を楽しませる存在になってください。

もう全部終わったと思っていた時、彼の友達ファン美人の子から相談があるので会いたいとLINEが来ました。二つ返事で飲みに行って、そこで相談をされました。

推し(彼の友達)に誘われるままセフレになってしまった。半年ほど関係が続いていたけど連絡が取れなくなって捨てられた。最悪。」

と言う内容でした。

地下俳優の全てがそんな人だとは思いません。今のところ彼がファンつまみ食いしたと言う話も聞きません。でも美人なら捨てられたとしても一度は推しとそう言う関係になれるんだなぁと思ってしまいました。

私の何がいけなかったんでしょうか。顔でしょうか。性格でしょうか。全てだったんでしょうか。

私が担降りしても、友達担降りしても、彼も彼の友達も今でも元気に地下で俳優をやっています

担降りした今、一時期俳優界隈で話題になった「りさ子のガチ恋俳優沼」のDVDでも見て過去自分を笑いたいと思います

お粗末様でした。

  • 1日でも早く気づけてよかった 時間をかけて思い出にできるといいですね

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