山月記を
「頭脳明晰で大企業勤めをしてた友人がいきなり作家になると言って仕事をやめたが、一作も書き上げられずに失踪した。数年後、たまたま見かけた底辺Vtuberが友人だと気づいた」
と例えたツイートhttps://twitter.com/u68854731/status/1593781437031157761が流行ってるみたいだけど
全然違うでしょう
しかし所詮は保身しか考えない閣僚や政治家たちの小間使いであることに萎えてきた、って感じ
「下吏となって長く膝ひざを俗悪な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺のこそうとした」と書かれている通り、
政治家に尽くしても空しいだけなので、それよりも自分自身の名を残せる生き方をしたかった、ってこと
今の時代は詩人になっても名は多分残らないので、例えるならば純文学作家になるかもしれない
作家と言っても決してベストセラー作家になって一発当てて大金ゲット!とか思っていたわけではない
「一作も書き上げられず」
これは全然違って、例えるなれば「芥川賞にノミネートされたけど受賞を逃した」くらい
いまそこそこに評価されるくらいなら十分だけど、歴史に名を残すレベルからは程遠かった、ってこと
ここが一番ダメ
ところが前は国家のエリート官僚だったのが、今度は現地採用職員とか、地方公務員で戻っている感じ
その状況にプライドが耐えきれなくなって、こじらせて人じゃないものになってしまった、ということ
その人じゃないものというのが今で言えばvtuberとかじゃなくて、ネット論客とか、駅でぶつかりおじさんとか、悪質クレーマーとか、その手の類かと思う
歴史に名を残すだけの能力が自分にあったわけではないことに気付いたのに、少しでも今より良い作品を生み出せるよう努力するでもなく、今活躍している商業作家を俗物と批判し、エリート官僚や政治家を犬畜生と呼び、今の自分の状況を認められず社会を恨んで大暴れしている、こじらせたやばい人になってしまったんだ
で、今日も駅で上等なスーツ着てるおっさんにジュースでもかけてやろうと思って近づいたら、それがかつての親友だった
一瞬、我に返って自分語りをしたあと、最後に書いた小説の原稿(文芸誌に載せれるか載せれないかレベル)を友に託し、俺はもう戻れないんだと言って雑踏に消えていった
そんな話なんだよ
簡潔にまとめるなら、
「エリート官僚だった友人が文学史に名を刻みたいと言って仕事をやめたが、芥川賞を取れずに断筆し、その後は地元の駅やネットでの過激な言動でヤバイ人として有名になってしまった」
あたりかな
twitterで言えよ
いやだよツイッターとかめんどくさい