クライアントとうまくいかないことを、フリーランスの先輩に話した時に言われた言葉だ。
なんでうまく行かないって、私は結果の出るものを作ろうとしてるのに、クライアントは「なんかかっこいいものを作って、うちの印象を良くしたい」なんて抽象的でメリットも合理性も薄い意見で、私の意見を潰そうとしてるからだ。
「増田ちゃんはこだわりや気持ちが強いから、受け手が引いちゃうんだよ」
だって、合理的に考えれば私の意見の方が、みんなが幸せになれるじゃん。
お金をかけて時間をかけて、成果が出ないとわかりきったものを作ろうとしてるんだから、そりゃ言葉を尽くして必死に止めるでしょうよ。
落とし穴に向かって歩く人を必死に止めたら「こだわりや気持ちが強いね(笑)」って。どんな世界だよ。
だって正しいもの。正しいと思うことを主張するのは当たり前でしょう。
もちろんそれを上回る意見や、私の意見の穴を突くような話があれば、喜んですぐに改める。「ああ盲点だった」「気づかなかった」と素直に悔しい思いをしたことが今まで何度かあったけど、あれはむしろ快感だと思っている。手を広げて待ってすらいる。
というのに、誰もそうしてくれない。主張もしないし、私の話を理解しようともしない。的外れで非論理的で非建設的な話しかしない。無意識に話を逸らしてばかり。正直、いい歳した大人が無様で仕方ないと思う。
その間私は資料も証拠も出して自分の意見の有用性を伝えているのに、大してまともに言い返しもせず、やっと口を開いたかと思えば「人の意見を聞かないよね」って。どんな必殺技だよ。それで主張を通せるなら私もそうするわ。
自分で言うけど、多分私は頭の回転が速いんだと思う。頭がいいかは別。でも言葉とか、考えとかが、一瞬で降ってくる。
「よくわかんないけどこっちの道がいいと思う」と思って選んだら、結果的にその道が正しかったということがよくある。
でもその選択はただの勘ではない。ちゃんと道の向こうまで見て、問題の数と位置と大きさを考えて、見比べて、決めた道。
あまりに一瞬で無意識に考えているから、自分の出した結論に論理が追いつけていない、ということが多々あって驚く。
多分、あのクライアントには見えてないんだと思う。
何本の道があるのか、どの道にどんな問題があって、どれが1番メリットが大きいのか。そもそも道を開拓する方法はないのか。
私の目にはこんなに明らかなのに。
「こっちの道の方がメリットが多いよ」
「その道は実はこんな問題があるよ」
そういう言葉を、待っているだけなのに。
「ずっとこっちの道を選んできたから」
「そんなにそっちがいいんだね」
まさにうっせーわ、だ。
深い落とし穴に落ちようとしている人が目の前にいたら、多くの人は手を差し伸べるでしょう。
それはそんな大層な正義感なんてものじゃないでしょう。当然でしょう。
なのに何でこの世界では、私のコレに正義感(笑)なんて名前をつけられなきゃいけないんだ。
あー、それを当然と思わない人間が世の中大多数だからか。書いてて気づいた。
お前はネットで他人の悪口書く小賢しい小悪党だ 一番正義から遠い人格してるから安心しろって!