五輪の森会長の発言もあり、ガラスの天井という言葉が一般に広く知れ渡るようになってきたと思う。
能力があるのに、女性であるというだけの理由で一定以上の地位に昇進できない現象を指す言葉だ。
絶対違う。
男性にも、見えない生きづらさの壁があるはずだ。
私はこの壁のことを、仮に「ガラスの床」と名付けてみた。
男性の生きづらさは、女性の抱えるそれとは対照的である場合が多い。
女性は男性から加害されることが多い。しかし、それだから被害を訴えたらちゃんと信用してもらえる。
男性は女性から加害されることが少ない。しかし、それだから被害が発生したところで、声を上げても軽くあしらわれてしまう。
女性に対して加害した男性は、社会から盛大に非難を浴びて罰せられることが多い。
男性に対して加害した女性は、犯罪者として裁かれることこそあれ、社会全体の怒りを買うことは少ない。
今挙げたようなことが、良いことだとか悪いことだとか論じるつもりはない。
被害を信じてもらう以前に被害に遭わないことが一番だし、法の裁きを受けたはずの犯罪者はそれ以上人格攻撃の的になってはいけないのだから。
ただ「(時に本人の望む形とは異なるにしろ)女性は大切にされるべき」という認識が一般に広く浸透しているのは事実だろう。
女性の専業主婦は広く認められる傾向にあるが、男性が専業主夫をしていても無職とみなされかねない。
学歴が低く収入の少ない女性であっても結婚している人は多いが、同じようなスペックの男性は男性にも女性にもバカにされる。
つまり、女性が「素直で従順で大人しくある」ことを求められるのと同様に、男性は「強く正しく優しくある」ことを殊更に求められているのだ。
「大人しくあるべき」女性が一定以上の社会進出を阻まれている裏では、「強くあるべき」男性が社会撤退を阻まれている。
社会撤退なんて言葉は存在しないのだろうが、ここで私が意図しているのは「男性が従来社会における女性的役割を担う」ことだ。
そういえば「男女平等なら、女性も肉体労働をしてくれるんだね?」としたり顔で言う人がたまにいる。
微妙に違うと、私は思う。
もちろん適切な筋力さえあれば女性が肉体労働をしてもいいだろう。
でもそれと同時に、男女平等とは、男性が望むなら家で仕事をしてもいい社会であるべきだ。
「こういう社会を作ったのは男性だから、男性が自分で何とかしろ」?
そんなことはない。
男女平等への歩みはすでに始まっている。
過去の男性が作った因習は、今を生きる人々みんなで壊していかなければ。
そうでないと、また前と同じ社会に逆戻りするか、今度は女尊男卑の社会が発生するだけだ。
私にできることは少ないが、変わりゆく価値観に希望を見出している。
でもそのとき、男性を阻むガラスの床も、同じように壊されていけば良いと願っている。
自営業やってたけど無茶して体壊してしまって「しばらくバイトで緩く働いてやっていこう」 って思ってバイト探したときに俺はガラスの床は感じたよ。 おっさんが昼間にフルタイムで...
ネカマかな 男にこれ以上都合いい社会作ってどうするの?
過労や健康が問題になるのは男がほとんどですよね
そのストレスを女性にぶつけて抑圧してきたのは誰ですか?
私です。大変申し訳ありませんでした。
これからは気を付けてくださいよ。
それは私達フェミニストです