2021-01-28

ワンナイトした相手やばいやつだった。

ワンナイトした相手やばいやつだった。

 

あの日は何か仕事でも恋愛でもむしゃくしゃ、

酒に飲まれ普段しないワンナイトをしてしまった。

その時はラブホテルでヤったんだが

相性がよくてなんと二回目会うことになった。

 

休みの日に彼の一人暮らしの家に向かったら

かなり立派なマンション。高給取りなのかもしれん。

部屋で彼と対面。

その時点でお互い興奮しちゃって服を脱ぎ捨てて。

でも何だかそのまま裸でお互いのこと話すことになった。

 

私はあの日やさぐれててさ、普段はこんなことしないんだよね~と純情アピールなんかをしていると、彼は言った。

 

"俺って首締めが趣味なんだよね"

 

首締め、する人はいるとは聞いていたが実際に出会ったのは初めてだった。

自分は首締めなんかしたこともされたこともなく、興味もそんなになかったので、適当に相槌をかましていた。

すると彼が広い部屋の奥のデスクから何かを持ってきた。

 

無言で渡されたのはレントゲン写真だった。

彼は首締めが趣味らしく、友達の首の骨がずれるくらいに首を締めてしまい、病院送りにしてしまったらしい。

それがその時のレントゲン写真だった。

それを自慢げに語る彼。

 

いや怖すぎる。

私はこれから自分にされることを悟った。

首締められるわ、これ。

怖くなって帰ろうと試みたが、彼は何故か私のことをとても気に入っているらしく、私を放す気はなさそう。

 

もう逃げるしかない、と思ってた時にいきなりインターホンが鳴った。

というか鳴ったと同時に玄関のドアが開いた。

 

なんとその彼の母親だった。

まさかの親フラが立った。

こちら裸、向こうは息子の情事、お互い悲鳴をあげた。

すると母親は私の耳元で「早く帰りなさい!!!!!」と叫んできた。母親も怖すぎる。

怖すぎたがやっと帰れると思いバタバタと帰る準備を始めた。

 

私が服を着たり荷物を片付けたりしている間、

彼は何をしていたかと言うと

隣の部屋の騒音が気になると言い出してバットで壁を突いていた。本来意味壁ドンだな。とか思う余裕もなく、その時は本格的にヤバい早く逃げたいという感情しかなかった。

 

壁ドンドンドンドンドン響くなか、私はだらしなく服を着た状態で部屋を飛び出した。

部屋の外には隣人住民たちがいた。

まり騒音(壁ドン)に何の騒ぎかと外に出てきていたのだった。

ちゃんと履けていない靴を履き直していると、隣の部屋に住んでるらしき女の人が、

「いつも本当にうるさいんですけどどうなってるんですか?!」

と私に怒鳴り付けてきた。そりゃバット壁ドンされたら怒るよな。

はいや知りません部外者なんで、と言い放ちエレベーターに乗った。が、その隣人の女がついてくる。

ずっと私にあの騒音をやめさせて欲しい、いつも困ってるといったことを訴えてくる。正直もう関わり合いたくなかった。

 

私はエレベーターが着いてすぐに走り出した。確かこのマンションから駅が近かった。私は駅に向かった。こんなに走ったのはいつぶり、というくらい全力疾走した。

さすがに女の人はついてきていなかった。

私は安堵した。駅に到着して家に帰る切符を買っているとなんだか違和感。パッと後ろの方を見ると遠くにさっきの隣人の女がまだ居た。まだ着いてきてた。

 

まりにもしつこいので、その女に事情説明することにした。

本当に何も知りません、彼と会った経緯は…………と赤裸々に全てを告白した。首締めの件も。だから怖いんです。と正直に全てを打ち明けた。

すると隣人の女はビックリしてそうだったの?!と親身に話を聞いてくれた。それは警察相談した方がいいよね、と言われてさらに怖くなってきた。

 

全てを話し終えて、本当に怖かったんです、と隣人の女に伝えていると、その女はおもむろに携帯を取り出して電話をし始めた。

 

「~~~~~っていうことらしいですよ。」

 

私がワンナイトした男に報告していた。

彼女の首をよく見ると、何かに締められた跡が残っていた。

 

 

 

 

という夢をガチで見てさ。

起きた時の絶妙なあの感じ、忘れられん。

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