S係長は休日にリトルリーグの監督も務めるスパルタ教育で知られる巨漢の男性、
Hさんは親が許せば警察官になりたかったという正義感の強い常識のある女性
その間にも、モンスターTはいろいろ小さな問題を起こしていたが
こんなにも会議室から新人が大声で叱られる声が聞こえてくることは珍しい。
そしてHさんもモンスターTには手を焼いていたが、
淡い恋心を抱くようになっていく。
叱られても叱られてもHさんには怒りを抑えるようになる。
問題行動を起こすT。そして、どうしたらよいかHさんに頻繁に相談するモンスターT。
鬱陶しがるHさん。
モンスターTはMのことを馬鹿にしているような態度をとっていた。
6月に入ったころ、MさんとモンスターTの小競り合いがあった。
M「この数字が去年より大幅に上がっているのたけれど、あっているか確認して!」
T「あってますよ。」
M「それを確認してくれ。」
T「エクセルで計算しているから何回確認しても同じですよ(笑)」
M「・・・それじゃあ、俺が確認するから、データをメールで送れ!」
M「いいから送れって言ってんだろ」
T「VBってわかりますって聞いているんですけど(笑)わからないですよね(笑)」
M「おまえふざけんなよ!」
T「すいませんでした」
Tはこんな調子で、頭をMさんに下げていたが、下げた頭をなかなか上げなかったのは
Mを馬鹿にしていて、頭を上げれば笑顔になっている自分が課長にばれるのを恐れたのだ。
Tは課長を上の存在であることを認識しているから、表面上はすぐに従うふりをする。
嫌な予感がする。