2020-07-04

虚無字書きが感想屋さんに依存していた話

感想屋とおけけパワー中島話題がTLを駆け回った

発端の感想屋さんの話題に乗って現れた有料感想屋さんとかとにかく話題の瞬発力が爆発している

TLが賑やかなので黙っておけばいいのに隙あらば自分語りがしたくなった

自分自己愛が強いけれどコミュ障言い訳にじっとり人を妬む型の字書きだった

たまたま手が早くて文の更新速度だけが売りだった

内容云々よりもお手軽に読める文が更新頻度が高かったがために存在できた

具体的に何か書きたいテーマがあったことはない

書けるから書いていた

テンプレネタでも内容がない短文でも書いてさえおけば読んでもらえる立場だった

(後に5ちゃん支部連投は嫌われると知ったが後の祭りだった)

文はコミュニケーションツールだった

当然ネタは常に枯渇していた

そんなときに現れてくれるのが多分傍から見たら「感想屋さん」と見なされるような存在だった

拙い文に感想をくれる人を私は求めた

そんな人たちは熱い感想文をたっぷりくれてそれに対する返信を重ねると自然萌え語りが盛り上がる

萌え語りがまとまってくると私はそれを文にして公開した

更にそれに評価がつくともとの「感想屋さん」はその時点では実質的には「原案提供者」になっている

私は「原案さん」にフィードバックして更に萌え語りをヒートアップさせてしばしばそういう「二人で生んだ作品」を連載した

この内情を詳細に外部の人が認識することは出来なかっただろう

客観的に見たらまさに「感想屋さんに媚びた書き手」が私だった

自己肯定感の根源である感想作品原案さえも「感想屋さん」から飛び出した「原案さん」に依存していた

この蜜月永遠には続かない

長文メールのやり取りが途切れてしまったらそれまでだ

生活サイクルや環境の変化である日ぷつりとメールが途切れて私はそれを深追いしない

依存しきった私はひとりで連載を続けることはない

また違う話を書き始めているうちにまた新しい「感想屋さん」が現れて次第に「原案さん」になっていく

萌え製造機という言葉はもう死語だろうか

私は自力ネタを生み出して書き続けることは出来なかった

萌え語りをしてもらってそれを文にすることが私の存在意義だった

自分が何を書きたいかなんてない機械の癖に感想を欲しがる傲慢さは唾棄すべき見苦しさだろう

今となってはジャンルもお互い知らないかつての「感想屋さん」であり「原案さん」だった何人かの人たちを思い出す

ジャンル空気とか当時は全然考えたこともなかったけれどなんとなく昨今の流れで思い出してしまった

特にオチとかないし一度書いてお蔵入りしようかと思ったが派生の流れで「絵師でも字書きでもないROM専の人にもマシュマロ萌えツイートに対する感想とか送りたい」というツイートを見かけて

私にとっての「原案さん」たちも自分は何かを支部等に投稿していた訳ではなかったけれど少なくともその萌え語りが私を通して作品として生まれていたので

こんな形でだけど楽しかったし有り難かった記憶は虚無字書きなりに宝物だったと思うと感謝して締める

  •  トラブルにならなかったのは増田と感想屋さんの人徳だなぁ。泡沫の関係とはいえ最高の形じゃないすか。いいなぁ。  私も感想くれた絵師さんとの萌え語りから小説を書いたことあ...

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