「毎年1回、高校時代の同級生たちと上野公園でお花見をしているんです。朝5時から場所取りをして、10年以上も続けている会なので、中止するのは忍びなくて今日は参加できる5人だけ集まりました。立ち止まったり歩いたりする“お散歩スタイル”で花見をしてます。このあと『居酒屋に移動しようか』なんて言っていたけど、飲食店で密集してお酒を飲むほうが危なそうですよね」(男性・会社員・30代)
「大人数が密室に集まるのは抵抗があるけど、歩きながらならいいかなと思って、同僚とふたりで来ました。毎年、会社全体で花見の席が設けられていたんですけど、今年はさすがに中止になりました。残念ですけど仕方ないですよね」(男性・会社員・30代)
「あまりナーバスになりすぎても、なんだか気落ちしてしまって……。せっかく天気もいいし、少人数で外に出るくらいなら大丈夫かな、と思って友人と3人で来ました。平日は時差出勤も在宅勤務もできなくて、仕方なく毎朝満員電車の密閉空間にすし詰め状態で出勤してるのに、休日の花見は自粛しろって言われたら、さすがにイラッとしますよ」(女性・保育士・20代)
「公園は屋外だし、個人的にそれほど気にしていないのが正直なところですね。自分は大丈夫だろうという妙な自信があるかも」(男性・会社員・20代)
シートを広げて桜を楽しむグループ
立ち花見、歩き花見客よりも数は少ないものの、シートを広げて桜を楽しむグループもちらほら。感染のリスクを上げるといわれる「人の密集」と「近距離の会話」について、彼らはどう考えているのだろうか。
「今日集まったのは全員医療従事者なので、普段から感染に気をつけています。もちろん、自覚症状があったらムリにはやらないですね。食べ物もあまり気にしてないけど、たこ焼きとか、からあげとか一つひとつ分かれているものを選んでます。でも、一緒に食事をするのも、普段誰かとしゃべるのもリスクは同じくらいじゃないかな」(女性・医療従事者・20代)
「自覚症状もないし、こまめに手洗いもしてるけど『もしかしたら“無症状の感染者”かもしれない』と思いながら生活してます。でも、世の中全体が過敏になりすぎてる気がしてて、もう少し普段通りに過ごしたいなと思って花見に来ました。ただ毎年、花見のときは上野公園に来るんですけど、これまでのなかで一番ちょうどいい混み具合ですね。いつもこれくらいならいいな……」(男性・会社員・30代)
「東京に住む子どもたちに会うために京都から来たんですけど、名古屋以降はガラガラ。新幹線を貸し切れる体験なんて、今後一生ないと思います(笑)。政府が『花見を自粛しろ』と言いたい気持ちもわかるけど、桜くらいは見たいですよね。実際、上野公園に来たら意外と人がいて驚きました。もしかしたら、みんな自粛のストレスが溜まっているのかもしれないね」(男性・会社員・60代)
「今日集まったのは全員医療従事者なので、普段から感染に気をつけています。もちろん、自覚症状があったらムリにはやらないですね。食べ物もあまり気にしてないけど、たこ焼きと...