弊社は泣く子も黙るIT系大企業。俺もITエンジニアとしてブイブイ言わせている。
テレワーク勤務も制度的には存在して、今夏のオリンピックに向けて、2019年にはテレワーク・デイズにも参加した。
でも俺や、俺の周りではテレワーク勤務の浸透率はほぼゼロ。なぜか。
理由は2つ。1つ目は、部署によって事情が様々過ぎる、ということ。そして2つ目は、本気で推進する気がない、ということ。
まず1つ目。
弊社には色々な業務がある。テレワークに向いている業務、向いていない業務。
なぜかというと、テレワークすると開発環境にアクセスするのが困難だからだ。
セキュリティ確保のため、開発環境はインターネットから直接アクセスできない位置に設置されている。
VPNでアクセスする必要があるが、VPNを使っても直接はアクセスできず、踏み台サーバを経由する必要がある。
謎のセキュリティルールにより踏み台サーバへのアクセスはWindowsのリモートデスクトップが基本になるため、部内共用でパワフルなWindows Serverを立てるか、各自がWindows 10を用意する必要がある。
ここで問題になるのが、マシンパワーとWindowsのライセンス。
個人個人が「俺テレワークしたいっす!」と言っても、踏み台サーバを用意して運用するコストが手間なのだ。
今のように社会事情に迫られるケースならともかく、普段の業務だとテレワーク勤務したい日なんて四半期に一日もないし、純粋に無駄なのだ。
これでもまだ、俺の部署は本気でテレワークしたいなら出来るだけマシな方だ。もっと個々のユーザに近いシステムエンジニアは、そもそもインターネットに接続されていないプロジェクトルームに引きこもってひたすらシステムを組んでいる。スタンドアロンなマシン上で構築されたTortoiseSVNでソースコードを管理しているプロジェクトで、どうやってテレワークしろというのか。
データセンターで物理的なマシンの保守業務に就いている社員はどうしろというのか。
ここで2つ目の事情。
そもそもテレワーク用のPCが無い。踏み台サーバも無い。「東京オリンピックに向けてテレワークしろ」とお達しは来ても、カネもモノも一つももらえない。
とにかく推進しろ、というお言葉だけが上から降ってきても、各部署のノウハウを共有する場もなにもない。
「弊社はテレワークを推進しているよ」という外向きのポーズは取っているが、実態は何も動いていない。
新型コロナウイルスが流行る今も、「テレワークが可能な人はテレワークしてください」というフンワリとした指示が降りるのみで、俺は業務的にテレワークが可能ではないので、当たり前のように満員電車に揺られている。
テレワークができるように業務を変えようという気が自部署には無いし、業務を変えさせようという気が社内全体から感じられない。
エンジニアはプロジェクトルームに引きこもるために通勤を余儀なくされ、
Azure「わたしにお任せください」
ワイはITからメーカーに転職したからテレクラワーク無理やで。
営業はアレだと思うが、この文脈で営業をディスるなら営業に異動すればいいのでは?
営業は営業なりに大変なのは分かってるつもり。 各地に散らばった拠点と客先を幾つも動き回って、安定した自席を持たずに各拠点のLANケーブルにノートPC繋いで仕事しとるからね。 あ...
得意の技術力で解決すればいいじゃん
日本の企業には技術力も経営能力もないからむりやぞ