基本的な広告知識がない人が、「エロ漫画の広告が出るのはエロいものを見ている/検索してるからだ」と決めつけてるが、全くそうではないので言及しておく。
PC広告はgoogle広告のように閲覧検索履歴を元にアルゴリズムからユーザーが興味を持つ属性の広告が多いので、そう考えるのもわかるが、スマートフォン分野ではそうではない。
スマホ広告はガラケー広告の延長上にあり、アダルト系広告が主な広告主であり、ここ10年くらいは電子書籍が大半だと言っていい。
次にアダルト要素のあるブラウザ、スマホゲームが続く。昔はDMM今は皆さん嫌いなビビットアーミー。ビビットアーミーが詐欺広告訴求と言われてるのは、バナーが下品で全くそんなキャラやシーンがゲーム内には無いからと聞く。
実際エロ訴求の方がクリックされるのだからそうしてるんだろう。そして、少しでもエロ要素があると、ずっとプレイしてればそんなシーンもあるのではないかと期待してゲームを遊んでしまうのだ。
あとはアプリだと放置少女とかキングスレイドなんかもそうだね。美少女キャラが売りのゲームだから、ビビットアーミーとは違うけれど、エロ訴求が出来ると広告展開が強い。
また、ガラケーからスマホに切り替わる時に、電子書籍をメインで扱っていた広告代理店がそのままクライアントをスマホに流したという側面もあり、スマホの広告手法はアダルト訴求がセオリーという一種のノウハウがあるから、少しでもエロ要素があればそれを訴求した方がウケると考えているのだろう。
本題に戻るとこういう背景があるから、サイト運営者はスマホではフィルター無しでアダルト広告を流すのがマネタイズしやすいとなる。
スマホでまとめ系サイトやそのアンテナサイト見たら、コンテンツよりエロ漫画広告がメインみたいなことあるでしょ?
要はそういう事で、そしてエロ漫画広告はバナー広告から入会すると滞在率も高く多少の獲得単価でもペイできるから、広告主も基本的にどんな媒体にも出したいんだ。
獲得単価が高過ぎる媒体もあるだろうが、それは媒体のクリック単価を調整すれば良いこと。
媒体もアダルト広告なら多少はクリック単価は安くなっても、一般広告よりもクリックレートが段違いに高いから問題ない。
つまり、広告主側はスマホで出稿出来るなら何処でも出したいっていう希望があって、サイト運営側はとにかくクリックされる広告が欲しいっていう構図だから、無差別にエロ漫画広告を掲載している。
もっと大きなボリュームのサイトはDSPもあるだろうけども、「いかがでしたか?」系や、まとめ系の下位はアドネットワークで事足りる。
今回の「授乳 おやつ」のサイトは【テキトーな情報書いてるから、広告設定も利益重視のサイト】と言ってるようなものなので、スマホで見たら、やたらとアダルト広告出るサイトの情報は参考にしない方がいい。
あと、PCはアダルト広告あまり出さないというのはSEO対策として考えているのかもしれない。実際検索上位に上がっているから。