2018-09-01

高校生告白された増田を読んだが、

偶然にも最近、13歳も年下の男の子(23歳)にむやみやたらと好かれている私だった。

まり嬉しくはない。

イタチ赤ちゃんに似た可愛い顔と鍛え上げた逞しい背中と素直な性格は魅力的だが、かっこいいよねー以上の感興は沸かない。ていうか何でそげに魅力的なのに、私みたいな既婚子持ちおばさんに目をつけてしまうのか謎だ。まあ恋なんてフィーリングでするものから意味理由もある訳ないな。

この間、職場に客として子連れで行く機会があって、その時ちょうど例の年下がいた。私が子供といるところを見れば幻滅するんじゃないかと思ったが、逆に子供構って良いとこ見せようとしていた23歳だった。メンタルつよい。

私は彼の思いなど何も聞かなかった事にして日々を普通に過ごしている。

子供の頃、私は好きな人告白するという事がなかった。誰かから好かれている事を知っても知らないふりをし続けた。

当時、同級生女子の間では好きな人告白をして良い序列とか、彼氏を作って良い序列みたいなものがあって、皆で好きな男の子名前を発表して、他の子カブリがないか確認したり、告白して良いか諦めるべきかを話し合いで調節するという文化があった。

はいじめられっ子だったから、いつもその序列では最下位で、誰にも告白出来ないし誰とも付き合えない、そんな立場だった。

男子の方は男子の方で、似たような決まりがあったらしく、あの子とは付き合っても良いけどあいつとは認めない、というのがあったらしい。成人後、幼馴染みの男子から聞いた。

男子基準でも私と付き合うのはもっとダメなやつだったそうだ。

幼馴染みは、「お前も知っての通り俺はお前の事が好きだったし、お前も俺の事が好きだった。でもお前と付き合うのはダメだって、皆が言うから俺はお前に告白出来なかったんだ」と言って呑んだくれ、暴れた。そんな25歳の同窓会。その時私は既に結婚していた。夫は他県出身者で、私の同級生は誰も夫を知らない。私は故郷を出て夫の地元暮らしている。ここには私と夫の仲を引き裂こうとする者は誰もいない。

ずっと、誰にも邪魔されずに好きな人の側にいるのが夢だった。だから私は故郷を出た。そして運よく夫と出会い、夫も私を好きになってくれた。婚姻届けという紙切れ一枚で、私と夫の関係は揺るぎないものとなり、私は清々しい気分になったものだ。お互いを契約でしばりつけあったというのに、私は今までの人生の中で一番自由になった気がした。

故郷にいる頃、お互いに好き合いながらそれを言い出す事も出来ずにひたすらやり過ごすという、何かの修行みたいな事を何度かやったが、結末はいつも惨めだった。

決まって相手は、他の子と付き合えるめぼしがつくやいなや、私に復讐をするかのように掌を返した。私がどんなに劣っていて無価値であるかと、私を罵らずにはいられないらしかった。

私は悔しさ悲しさを、誰にも言えずにただただ我慢し続けるばかりだった。

ただの友達として、そこそこ良い思い出を胸にしまって別の道を歩くということがどうして出来ないのだろう?と思った。

そのうち、例の23歳にも同年代彼女が出来たら、かつての男友達のように私に唾を吐きかけるようにして去るのだろうか。

増田さん、俺やっと彼女出来たんスよ」

っていつか持ち前の可愛い笑顔で報告してくれるといいのだが。

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