転勤の議論に関する記事が湧いて出てくるのは別にいいんですけど、議論が自分の思う問題とちょいと違う方向に向いてると思うのです。
自分は転勤族でおよそ3〜4年単位で地方間転勤をしているんですが、それは入社前から分かっていたので、それ自体は文句があるところではありません。
奥さんも専業に何も違和感のない考え方を持つ人を選んだので、家のことは妻任せ、旦那は仕事を頑張るという家庭です。
仕事をして10年になるのですが、最近、転勤に関してちょっと損だなぁと思う部分があります。
それは共働きを理由に出世や転勤を拒否した方が「おいしい」世の中になってしまったことです。
これまでの流れで共働き家庭には多大な優遇が取られてきたと思います。
世帯収入という面ではあまり出世しなくても十分に暮らせるのが共働きですが、
保育であるとか、残業の問題などで現実的には大変負担のある生き方であったと思っています。
また、ダイバーシティの運動から家庭を理由に辞令を拒否することが認められてしまったことで会社人生における生きにくさも解消されてしまいました。
その結果、転勤で確保できる収入的アドバンテージは相対的に大変小さくなってしまったなぁというのがモヤモヤポイントその1です。
海外転勤などは、収入において未だに多大なアドバンテージが確保されていると思いますが、会社にとって転勤というものが重要であるならばもっとアドバンテージを付けるべきではないかという議論があっても良いのではないでしょうか?
そして、モヤモヤポイント2は自分の奥さん達、専業主婦に対する評価です。
自分で言うのも何ですが、うちの奥さんは山内一豊の妻と言いたくなるくらい、家のことや、付き合いをしっかりやってくれる出来た嫁です。
こういう専業主婦が共働きを推進する世の中ではどんどんディスられているように感じるのです。
女性の労働参加が賛美される中で家の中にいる女性は無産のように扱われていないですか?
自分は家事などが苦手で、家では休日の洗濯くらいしかしません。
そこを奥さんがバックアップしてくれるから仕事で頑張れるのです。
つまり、自分の働きざまは1人による成果ではなく、2人による成果なのですが、経済的な視点ではそういった部分が無視され、専業主婦の社会的メリットが一切話題に出ていないように思うのです。
働け!働け!と世間様が言うのはわかるのですが、今の議論はどこか偏った方向性に導かれた議論だと思うので、もっと多様な方向に議論を拡散させていただければなぁと思います。
増田自身がやれよ もっと奥さんのことを表でほめなされ
>それは共働きを理由に出世や転勤を拒否した方が「おいしい」世の中になってしまったことです。 わかってないなあ。出世や転勤を拒否するのは、まあ個人の自由だけど、それだと完...