2018-03-31

小学生の時痴漢に遭った

小学4年生の春に痴漢にあった。

私は当時10階建の社宅に住んでいて、日曜の朝にビン・缶・ペットボトルリサイクル回収を出しに行くのが家族の中での仕事だった。

回収用のカゴは社宅を出て、大きい通とは反対側の道に置いてあって、朝9時(10時かも)までに出す決まりになってた。

いつも通りビンだの缶だのを出しに道に出て歩いていたら、突然尻と胸を鷲掴みにされた。何が起きたのか全然からなくて、声とか何も出なかった。

若いスーツ姿の男が自転車で去っていくのを見た。チラッとわたしの方を振り返って、そのまま走っていった。

意味がわからないままとりあえずビン出して、社宅の正面に戻って エレベーターに乗ってから、ああ痴漢にあったんだと思った

親には言えなかった。今でも言ってない。私は顔が良くないほうなので、言っても信じてもらえないと思った(実際顔なんて関係ないのかもしれないけど、それでも本当にそう思った)

その時から男性と話すことが苦痛になった。父親とか教師とか、おじさんならなんの問題もなく会話が出来たけど、同世代の男、若い男と話すのがつらかった。話そうとしても言葉が出てこなくて、頑張ろうとすると頭に血がのぼって顔が真っ赤になった。それが恥ずかしくて、余計に会話を避けるようになった。

中学校田舎私立校で、クラスの人数も少なくて内気な性格の人が多かったので、あまり会話の必要に迫られなかった。高校県内でも有名な進学校だった。共学で人も多かったけど、勉強に忙しくて男の人には興味ありません、みたいな顔してやりすごした。

進路を決めるにあたって、自分の将来を考えた。このままでは絶対結婚なんてできないのだから、一人で生きていけるようにしなくてはならないと思った。英語勉強が好きだったけど、安定していなくては、と思って医療系の科がある大学を志望した。

勉強は昔からできるほうだったので、志望通りの大学に行くことができた。大学では、中学高校とは違って、男と関わらないなんてのは無理だった。サークルゼミも、どうしたって異性との会話が必要だった。最初はしんどかった。なんせ8年はまともに男性と会話していなかったので、男性との会話がどんなものだったかからなかった。それでもなんとかして、(最初絶対友達女の子がいないとダメだったけど)会話できるようになった。 なんだ、大丈夫じゃないかと思った。中学高校時代は何だったのかと、青春無駄にしたなあなんて思った。

それでもやっぱり深い仲になるのは無理だった。食事に誘われても怖くて断ってしまうし、そもそも一対一で話すことがほとんどできないので、多くの人に対して、女友達ですらない、知り合い、みたいな状態だった。この歳になって彼氏が出来たことないなんて普通じゃないと思って、恋活パーティみたいなのも参加したけど、一対一の食事が楽しめなくて自然消滅した。

個人的には一人でいるのが好きだし、気楽なので良いんだけど、親に孫の顔が見せられないのが不甲斐なくて辛い。もし痴漢に遭ってなかったらもっと違った人生だったかもと思ってしまう。今更どうしようもないんだけど。

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