2018-02-14

流産してホッとしてしまった自分が怖い

当方、30代前半の増田。 

嫁は20代後半で、結婚2年目。

今時のごく平均より恵まれ夫婦だとは思っている。

夫婦仲も良好で、悩みや喜びを共有できる素敵な関係を築けていると自負できる。

兄弟との関係特に悩みもなく、むしろ自分母親自分の娘のように嫁を可愛がってくれている。

自分が知らないところで、二人で仲良くランチと買い物に行くぐらいだ。

正月の親戚の集まりでは、そろそろ精力つけて夜頑張って子どもを作らないとねーと

親戚の叔母や叔父に冷やかされるような感じ。早く子ども作れよといった圧は感じる。

自分も嫁も子どもは大好きなので、親戚の甥や姪とも仲良く遊んだ

面倒見るのも苦にならない。むしろ楽しい

世帯年収は、約700万ぐらいなので世代別でいえば中央値より少し上だろう。

贅沢しなければ日常生活にしても、子育てにしても問題ないと思う。

貯蓄もそれなりにしてきているし、仕事も小さい会社ながら安定していると思う。

奨学金破産者が増えたと騒がれている中、金銭的な余裕がある僕ら。

他の人より、恵まれている自覚はある。


今年の1月に嫁から妊娠の報告を受けた。

不安はあるけれど、親として頑張ろうと思った。

夫婦そろって産婦人科に行き、超音波診断を受けたところ、

袋は見えるが、子どもの影が見えないので流産可能性がある。

時間をおいて再検査しましょうという話であった。

最初その言葉を聞いたとき

まさか。僕らに限ってそういうことはないはず」とか

たまたま、成長が遅いだけだろう」と思っていた。

ネット等で調べてみると、妊娠全体の15%から20%ぐらいは初期流産するというのは

ごく当たり前にあることだということ。自分母親も、自分を産む前に一回自然流産をしているらしい。

次の診察まで10日ほどあったのだが、

そこには流産であってほしいと思っていた自分がいた。

まれたら産まれたで家族が増えて、嬉しい。

まれなかったら産まれなかったで、まだ金銭に余裕をもって生活できる。

若干、後者が上回りそれを望んでしまった自分がいた。


10日後、再診察を経て先生より正式に初期流産だと告げられた。

あーやっぱりか。と流産の話をきいて、悲しい気持ちがある反面

ホッとしてしまった自分は何なんだろうか。

子育て不安はもちろんある。

が、金銭的余裕もそれなりにあるし、

子育ての協力をお願いできる環境もある。

何より夫婦共々、子供が好きだ。

それなのに、俺はなんでだ。

なんで俺はホッとしたのか。

今の生活が壊れるのが嫌なのか。

そうではないはず。

学校道徳歴史勉強する中で

子供は国の宝だ」と学び、それが大事だと自分も思ってきた。

一方で「地球は増えすぎた人口破綻していく地球」といった

人口を増やすのは悪と刷り込まれてきたように思える。

子ども負債」という、いつからか持った感覚だ。

周りはどうだろうか。

仕事が忙しく、子どもがいない生活に慣れた。

周りの知人も子どもがいないのも少なくないし、これといっておかしいと感じない。

結婚もしていない人も多い。

子どもがいない生活普通

これが異常だと感じなければいけないと思う。

人として。

これは自分が昔、思い描いていた日本の将来像なのか?

そして、本当に自分は親になる資格はあるのだろうか。


泣いている嫁を腕枕しつつ、なぐさめている自分はどこか冷めている。

流産してホッとしてしまった自分が怖い。

誰か俺を殴ってくれ。

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