2000年代初頭の中学生~高校生の頃はよくチャットルームに居た。
まだwikipediaの認知度が低かった時代、アニメや趣味の分野などひとつのテーマやワントピックについて語るために作られたサイトは無数にあって、もう廃れてしまった検索エンジンのinfoseekや千里眼やgooを使って気になる分野の単語を調べれば、管理人のまとめた情報や考察が掲載された小規模な個人サイトが一軒家のように乱立していた。
決まってそういうサイトはページを開けばMIDIが流れ出し、アクセスカウンターが訪問者数をお知らせ、キリ番を踏んだらBBSに投稿、プレゼントとしてイラストをもらったり、管理人同士でバナー交換をしていた。そして何よりサイトの中心にはチャットルームがあった。
同じチャットルームに集った人同士で共通の趣味や好きなアニメについて喋りつつ、日常の出来事や個人的な悩み、時には荒らしの対応をしたり喧嘩の仲裁をしたりと、面識もない人間同士の部室のような空気の居心地が良くて入り浸っていた。
instagram、facebook、twitter等のサービスも好きなんだけど、あの頃の気持ちが満たされない。人がたくさん集まる活気のあるチェーン店みたいな感じで、明るい場所しか存在しない。
SNSなんて根本的には馴れ合いなのかもしれないけれど、スターやいいねで承認をしあう事、優しくし合う事、好意を返報し合う事、共感が支配している。
明るい場所に居続けると、共感の美しさがたまに、とても、味気なく感じられてしまう。
あの一見さんが入りづらい、よく分からない近所の小さなスナックや飲み屋のような雰囲気。実際勇気を出して踏み入れてみるとその場にいる人や状況によって楽しかったり、楽しくなかったり、娯楽として当たり外れが多く、共時性のある会話はほぼ現実と同じ様で、それでも同じ趣味を持つ人同士で交流を重ねていく。
インターネットって情報を保存したり、永遠性のある場所だと思っていたけど、サービスの終了や404エラーを見つけるたび実家の近所の親しんだ建物が取り壊されてしまった様な感覚になる。
わかるわ。 あの頃のチャットルーム的なサービスでいいやつなんかないかね?
自分がよく行ってたサイトのチャットルームは黒背景だったから無駄に色変えて遊んで装飾きらいな人に怒られたわ。 機能的にはサーバーに負荷がかかりすぎるとか効率悪いとかありそ...
わかる。 けど、もっと昔を知る人からすれば、 その時代に、ニフティの頃はどうとか、パソコン通信の時代ばどうとかって懐かしんでたよな。 またしばらくすれば、今のインスタ世代...
自分もあの頃みたいに狂ったようにチャットの海底でダラダラしたい
こういう奴がはてなを駄目にするんだな…