「嫌い」という理由がまっとうなものであればだれも文句は言わんよ。しかし実際にはそれらの嫌悪は妥当性がまったくないものが多い。
本人にはどうしようもない理由で嫌いと言ったり、また嫌いな奴がいたとして、それがその性別、グループ、民族全体を嫌う理由にはならない。
なのに一個人を「嫌い」と言うだけではなく対象全員を「排除」する方向にもっていくから叩かれる。
一般人からすると、妥当な理由なく人を嫌う人、特に「本人にはどうしようもないことを理由に嫌悪感を露にする人」ってのは危ないんだよ。
そういう理由で差別する人が蔓延るといつかは自分もその対象になる可能性があるから。だからそれを未然に防ぐためにも、小さなことでも指摘するように働きかける。
逆に聞きたいんだけど、黒人が嫌い、朝鮮人が嫌い、ホモが嫌い、女が嫌い、そういう理由で人を嫌う人がなぜ自分自身は嫌われる対象にはならないと思えるの?
本人にはどうにもしようがないことを理由に差別が可能になるとすれば、どんな差別だって後から作り出すことができるんだよ。
「女が嫌いと言う奴は人類の半分を敵に回す危険人物なので排除してよし」なんて理由でも通ることになる。しかし実際にはこんな理由は通らない。なぜなら「主語がでかい」からだ。
「女が嫌い」は実際には「昔ある女に結婚詐欺でだまされ信用できなくなったから"うまい話を持ってきて簡単に結婚を迫る女は嫌だ"」という理由かもしれない。まとめて排除するなんてのはいい加減すぎるわけ。
これには発信する側の努力も必要で「昔ある女に結婚詐欺でだまされ信用できなくなったから"うまい話を持ってきて簡単に結婚を迫る女は嫌だ"」といった適切な理由と、"死ね"ではなく"嫌だ"という適切な反応を示して初めて相手にも伝わる。
これをせずに「兎に角嫌い」「全員嫌い」「死ね」とか言い出したらそりゃあ「あ、こいつやべぇ止めないと」と思われるよ。
インターネットは脳内では1分で言えそうなことをキーボードぱちぱち打って10倍は時間がかかるし、ハテブなんて100文字でまとめる必要がある。だから「言葉足らずで主語がでかくなる」ってのはある程度は仕方がない。右翼でも左翼でも「俺は右翼(左翼)だけどさすがの俺もこれはないわ…」と思うようなできごとは沢山あると思う。一緒にまとめないでくれよ、と思ってるはずだ。
でも今回の増田。お前はわざわざ文字数制限のない増田で百数十字というハテブで間に合いそうなくらい超雑な内容だ。
>「嫌う自由」まで制限されちゃうわけ?「嫌い」って言っただけで叩かれるのはどうかしてると思う。
言いたいことはこの一行で言ってるわけで文字数は必要ないともいえるけど。
「(正当な理由で、対象を限定して)嫌う自由」はある。逆に、人を正当な理由なく嫌ってしまうことは、同時に「私も正当な理由なく嫌われるかもしれないという恐怖感」を多くの人に呼び起こす。この流れから「差別する(本人にはどうしようもない理由で嫌う)のはやめてほしい。そういう人は嫌い」と人が思うのは正常だ(ここでは嫌いの対象の主語が限定されている)。
自身で「俺は他人を正当な理由なく嫌う」と宣言しているのに「自分は(正当な理由があっても)嫌われたくない」なんて通るわけがない。
「自分だけは差別対象にはならない」「自分だけは貧乏にはならない」「自分だけは障碍者にならない」「自分だけはいつの時代に生まれても特権階級でいられる」
差別したり、人を見下したりする人はこのような心理に陥っていることがある。
こんな不合理な考え方ではなく、自分自身もいつか弱者やマイノリティの立場になるかもしれないという考え方をしていれば自然に「なるべく初期に、未然に防げる差別は極力防いでおく。一度拡大してしまったら縮小させるのには数世代レベルの途方もない努力が必要になるから」「そのためには"正統な理由なく人を嫌う"(だけでなく"その対象を排除する"ような)自由は認めてはならない」という考え方になるんだよ。
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どうしてこれに気がついたんだろう(意味深)
"嫌い"だけならいいんじゃない。ただし、"嫌い"にはたいてい理由が付随していて、それがレッテル貼りだったりするので叩かれる。