まず設定が面白いです
と書くと、少年ジャンプでやってそうな王道バトルものにも見えます
探検する対象が深さ何万メートルもある大きな縦穴(アビス)であり
リコの目指すアビスの底が「行ったが最後、帰ろうとすると死ぬ」と言われている場所である
これまでの多くのファンタジーものでは、何かを解決するために勇気を振り絞って前進し、明るい未来をイメージできましたが
(似た絶望感でいうと、「ぼくらの」とかですかね? 救いがなさそうな感じ)
「戻ったら全身から血が吹き出る」とか「戻ったら人外になる」とか「戻ったら死ぬ」とか
エゲツない呪いなわけですが、この「戻る」というのが、「地上まで戻ったら」ではなく
つまり、ある一定のラインを超えたら、数メートルすら上昇することが許されず、ひたすら下へ下へ進まなければなりません
そんな中、リコだけが「底まで行けば何とかなるかもしれない」と明るく振る舞うわけです
それがあるため、単なるサディスティックなだけの作品ではなく、強い絶望の中で輝く僅かな希望という味が出ていると感じました
とは言え「アビスの呪い」なんでいう設定を作ったのならそれを生かさなければなりません
ああなんて絶望的
次のページで即死していてもおかしくないような緊張感と、ほんわか冒険のギャップ
作者は確実に変態ですが
王道ストーリーをきちんと踏襲しつつ、非常に絶望的で、少し希望があり、グロとかエロとかやるという
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書き忘れ
感想ありがとう。 アニメを1話みて、ちょっと気になった作品なのでありがたかった。
めっちゃオススメ しかしアニメの前に読んでいいものか・・・