主人公は33歳の女性。細身でぱっちり目の童顔、前情報が無かったら20代前半でも違和感ないほど。
救えないとは彼女の事。私より後から職場にやってきた彼女と、歳も近いし仲良くなれればと思っていた。過去形である。
キャンプに誘ってみた。少し迷ったようだったが、行くとの返事。ところが1週間前にして、急遽出張する事が決まり来れなくなってしまった。まあこれはしょうがない。
BBQに誘ってみた。予定は空いていたようだが、その直前まで仕事がハードなので土日は休みたい、との事で断られた。
合コンに誘ってみた。予定は空いていたようだが、少し待ってほしいとの返事。
当日が差し迫っており、彼女がノーであれば他の女性を呼ばねばならない。2日ほど経って断られた。
偶然もあるにせよ、誘っても来ない。また彼女から誘うこともない。誘う事をやめて久しい。
救えない理由、頑固。
電車やバスでは最終が早かったり買い物のハシゴに不便である。とりわけ若者は車が無いと遊びに行けない。
彼女はマイカーを持っていない。また、持とうという意思がない。何故持つ必要があるんですか、とも発したらしい。
一個人の主義を咎めるのか、というとそれは違う。何故なら職場は自動車業界の一端だからだ。
職場は車移動が必要な場面があり、会社の車を運転する事もある。マイカーを持たない彼女は運転が不得手である。過去数回、会社の車で会社の車をこすった前科がある。
社内とはいえ物損に変わりない。しかし彼女は悪びれない。飄々としている。
個人的にその飄々としているというのがおよそ信じられない。私はマイカーを持っているので、修理代がいかに痛いか、傷がついたのがいかにショッキングか、当事者として理解できる。
その上でマイカーを持たないと彼女は断言したのだ。運転の練習をしなければ、とか憧れのクルマ、とかいう概念を持たない。キャリアを活かせる場としてこの職場を選んだようだが、商品に全く興味を示さないというのはモチベーション保つんだろうか。
そういえば彼女、結婚相談所を利用していると言っていた。紹介された男性と食事したりも…もしいい人がいれば声をかける、とは半年前の話。何も無い。そもそも会話自体ほとんどしていない。LINEのアカウントを作り直したとかで、新しい方を聞いていないので状況確認もできない。
何が言いたいかと言えば、綺麗な女性可愛い女性が『お年頃』に独身であるというのは、相応の理由があるのだなと言う事。私自身もだが。
追記
彼女が入ってくる時、職場の先輩に「歳も近いし仲良くしてあげてね」と頼まれたのがキッカケで仲良くなろーとあれこれ誘ったけど、結局来なくて私が匙投げたのよね。
「誘ってもらって嬉しかった、また誘って」と彼女は言ったけども、本心はわからない。
救えないのは彼女の体で書きだしたけど、どちらかというと私か。
自分に理解できない価値観を持つ人間をなぜ「救おう」としてるのか。救いたいの?救うことが大事なの?
運動音痴で運転が苦手な人ほど、マイカーは持ちたくないだろうし、 むこうは誘われるたびにうぜぇと思ってたかもしれないし、 仕事にさし障りのない範囲での付き合いに留めておくの...
関係ないけど、高校でひとり、大学でひとり、自転車乗れない人がいた。 だから通学は徒歩だし、大学の彼女はゼミでの奈良での研究の時の移動も、みんな自転車だけど彼女だけバスだ...
他人の事情を勝手に推察して勝手に憐れむような性格も相応の理由になりますかね それとも綺麗でも可愛くもないからかな