2016-03-02

はてなブログ引退消滅させて早半年

 読者が六百人ほどいたから、半分意識を失いながら書いたような記事に対してもなんらかの反応があって、とても居心地が良かった。

 精神疲弊したらそのままの感情を書き出した。すると数時間後には誰かが看病してくれた。乳幼児にでもなった気分だった。二足歩行する乳飲み子であった。

 だがしかしネット民衆なんてのは所詮ネットマミーに過ぎない。

 質の悪い母乳から卒業だ、俺はそう誓ってブログを握り潰した。

 それから俺の人生は、稲光のように輝きはじめた。

 我が身と現実世界の相性の良さに、自分の事ながら驚愕し、来る日も来る日も森羅万象を肌身で感じ、頭を垂れながら優しい風を感じ続けた。

 木造住宅火炎瓶を放り込んだ経験のある方であれば、きっと分かってくれるだろう。

 小さな一歩で変わる景色の神々しさを。

 二次元に傾いていた体を力尽くで戻し、その反動のまま猛烈に三次元に飛び込んだ。

 瞬く間に俺の心は震え出した。それは決して畏怖などではなかった。

 太陽の祝福と、満月賞賛と、雷雲の拍手に迎えられて、俺はやっと現実世界へやって来られた。

 燃えるように踊った。

ありがとうありがとう……」

 見知らぬ犬を撫でた。

「ごめんねごめんね……」

 見知らぬ花をもぎ取った。

「うれしいうれしい……」

 見知らぬ女をナンパした。

 俺が行動を起こす度、喜怒哀楽溢れる事件に巻き込まれた。

 はてなブログの外で必要とされる常識倫理を全く知らなかったからだ。

 俺は気がつけば、近所の厄介者となり、白い目を向けられるようになった。

 それでも嬉しかった。

 表情のある争い。

 俺が求めていたのは、皮膚が貫かれる音、風に吹かれ抜けて行く毛髪、容赦なく地を汚す血反吐の嵐だったのだ。

 言葉表現している暇などない苦痛hiphop生き方

 それこそが俺の追い求めていたものだったのだ。

 その後、数々の戦いに勝ち、いくつもの戦利品を手に入れた。

iPad Pro』『Apple Pencil‎』『Logicool CREATE Backlit Keyboard Case for iPad Pro』

エアウィーヴ 四季布団』『エアウィーヴ ピロー S-LINE

シャープ 加湿空気清浄機 プラズマクラスター25000プレミアムモデル

ミニチュアダックスフンド

 やはり、追い求めるべきものは質であり、量ではない。

 多数のはてブコメントを貰って一体何になる?

 大手企業の連中が、汗水垂らして生みだした製品には、どう足掻いても勝てっこないのだ。

 俺は、はてな背中を向けて歩んで行く。

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