2016-02-24

大学課題Wikipedia投稿するという逆転の発想

この記事を書いているのは法学部卒の人事畑なので、他の学問分野の学生に当てはまるかわからないけれど、殴り書きの私見。

仕事柄、学生大学課題ネットなどから盗用して単位取り消し、内定取り消しにあったという事例を直接的・間接的に目にする。

大学での勉強の成果です!」と自主的レポートの類を添付してくる学生もいるが、企業としては、文系学部新卒採用内定者のレポート類の中身の良し悪しや学問的意義にあまり関心を持っていない。

たとえば、法学部では卒業論文が必修でないことも多いが、ゼミ論などで先行研究根拠などを適切に要約して、現代的な課題に従来の理論対応可能かを自説として検討してると採用側として好感が持てる。他学部学問でも同様だ。

しかし仮に自説に学問的・実務的な意義が見出せなくても、既出情報を専門外の人間にもわかるように的確に要約しているだけでも情報処理能力評価材料になる。

ところが、情報出自二次ソース三次ソースだと学生・将来の社員候補の将来が不安になる。ソースWikipediaはもう見慣れたが、虚構新聞のようなネタサイトソースにしているのには頭を抱える。しかもそれなりの大学なのに。。。

あと、実際問題サークル役職についていましたとかごく短期間の海外滞在などのアピールは聞き飽きた。学業以外のアピールポイント面接官を唸らせるアピールができるのは本物の才能の持ち主だし、そういう人たちはおのずから成績もいい傾向にある。

さて前置きが長くなったけど、大学課題で書くレポートのたぐいは「Wikipediaに載せても恥ずかしくないもの」を目標に書いて、教授らのチェックを通したのちに実際にWikipedia記事として掲載してはどうだろうか。

「専門知を一般向けに過不足なくわかりやすく紹介する」というのは企業においても重要なことだと思うし、大学で得た学問的知見・教養社会還元するという意義もあると思う。

何はともあれ、大学生学業本業でそれ以外はプラスアルファであって、各企業方針の違いはあれ、学業を重視する風潮が増えてきたように思える。

大学で少なくとも4年間学業に励んできたなら、Wikipedia掲載して恥ずかしくない文章を書けるようにはなってほしいものだ。そしてそれは社会人になっても役に立つと私は思う。

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