ロジックはエモーションに勝てないとかいって絶望している人がいるけど、バカじゃないのと思う。
ロジックはあくまで何か目的を達成するための道具でしかなくて、その目的はエモーションで定まる。エモーションとロジックははっきりした上下関係があり、目的を定めるエモーションの方が道具であるロジックより上。エモーションに対抗するためにロジックを使おうなんて、他人の目的が間違っているから、手段を変えよう、みたいな意味わからない話になる。そもそも、ロジックがそんなに大事なあなたは、死ぬ時に「あー、もっとロジカルに生きたかった」って思うの?
あと、今回の安保法案で、Sealsとか共産党とかよくわからない感情論を言っているのは間違いないが、賛成派だってそんなにロジカルなわけではないと思う。賛成派の「ロジック」は
B Aの結果、中国が攻めてくる可能性が下がる
C Aの結果、中国が攻めてきた時に米国が日本の側に立ち中国に対して宣戦布告する
だろうとおもう。まず、Aが不明。所詮日本はアメリカにとってはアジアの元枢軸国でエシュロンの対象国家だし、どこまで強固になるのかについての少しでも定量的な分析は見たことがない。Bも定量的な効果は不明。日米安保があり、大統領が繰り返し尖閣に対する米国のコミットを表明している現状で、安保法案によってどれだけ追加的な便益があるのかについて、論じている議論は見たことがない。Cも定量的な効果は不明。いざというときに中国を切り日本を選ぶ選択をするかどうかは、「日本がどれだけ誠意をみせるか」よりも、ずっとずっと米国の国内事情(民主党か共和党か、米中の経済的相互依存がどれだけ強いか、日系人がアメリカの政治にどれだけ影響力を持つか、など)が大事だろうと思う。アメリカは、第二次大戦当時、ロンドン(米国と世界一仲がいい国家の首都)がドイツ(米国との経済的相互依存は高くない)に空爆されているときでも、イギリス側に立った参戦は行わなかった。Cの定量的な効果も不明としか。
もちろん、反対派の「イラク戦争みたいな戦争に巻き込まれて日本人が殺される」「テロ対象国になる」「国際的な評判が下がる」的な意見も、定量的な測定はされていない。メリットとデメリットのどちらも定量化してない、それどころか数字仮置きによる定量化の試みすら行われていない現状で、ロジカルな決断ってどうやるのwそもそもメリットとデメリットを比較考量した分析も見たことない。みんな賛成か反対かどちらかばかりで。
元のツイートのアホ(佐々木俊尚)はほっとけ。別に彼は絶望してんじゃなくて、「自分は理性的(論理的)、相手は感情的」というレッテル張りを根拠レスでしているだけ。典型的詭...