2015-08-28

さぁ諸君、逃げて逃げて逃げまくれ!

仕事の合間に話題図書館ツイートを耳に挟んだから久しぶりに思い出したことがあるの。

苦くて真っ黒な小・中学生時代の話。

真っ当な理由があったわけじゃないのよ。人とお話しするよりも、空に浮かぶ雲を動物にたとえて遊んだり、みんなで校庭で鬼ごっこするよりも図書室でサーカス団にはいって冒険するのが好きだっただけなの。それでも、今よりももっとふつう“が正しいという風潮だったから、“ふつう“じゃない私は先生にとってもクラスメイトにとっても、目の上のたんこぶだったみたい。5歳の時優しい母親死別していたからね、忙しい父と二人きりの暮らしだったの。父は確かに私に愛情はあったのよ。私が1人にならないようにってシッターさんや家事手伝いのお姉さんたくさん来てくれたけれど、それも“ふつう“じゃない原因だったみたい。片親だからダメねって。隣の席の高橋くんのお母さんが言ってるのを聞いちゃったこともあったの。

今思えば、不登校なんて大したことじゃないわ。そうでしょう?学校で真っ当に学んだって人は失敗するもの学校がそこまで偉い場所なんて思わない。それでも最初の頃は頑張ったの。それでも疲れちゃって、また悪口言われるのかな、とか。今日は何を隠されるんだろう、とか。朝起きると気持ちが悪くなっちゃって、足が震えちゃって、ベッドからでれなくなっちゃったの。だから、私逃げたわ。

結論から言うとね、逃げて正解だったわ。だって逃げなかったから潰れちゃっていたもの。ぺちゃんこペラペラ空気が抜けたように潰れちゃっていたもの学校に行かなくなってもね、勉強はきちんとしたわ。高校偏差値の高いところへ行ったから、前よりは辛くなくなったの。それでも学校ってもの自体に苦手意識があったからね、休むことなく行ったなんて嘘はつけないけれども。でもテスト期間は行ったし読書好きな友達もできたの。大学もっとしかったわ。だって勉強しかしなくてすむんだもの。みんな他人ことなんて気にしてないわ。あの赤門をくぐる時、初めて心地の良いドキドキを味わえたの。

私は今、読書好きを生かして翻訳家をしてるの。大学ちょっと珍しい言語出会って、現地に行って、仕事をして、現地の素敵な人と結婚して、子供もいるわ。私は学生青春を知らないわ。でも、そんなもの知らなくても私は今幸せよ。逃げることは攻撃よ。さぁ、逃げて。今辛いならそんなもの捨ててしまいなさい。

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