20年近く引きこもりを続けていた姉が自殺した。いつもは家族が寝ている明け方に起きてくる姉が、起きてこないことに母が気がついて姉の部屋を覗いたら首吊って死んでいた。すぐに救急車を呼んだけど手遅れだった。朝、父親に叩き起こされてその事実を聞いた時、最初に湧いた感情が「最後まで迷惑かけやがってあのクソ野郎」だった。
姉のせいで家族、とくに両親はすごいノイローゼ気味になってたし、兄弟も世間体気にしてすごく苦労させられた。もう数年間会話もせず、偶然居間などで居合わせれば舌打ちされる始末だったし、ずっとクソ野郎としか思ってなかった。
病院ついて、姉貴と対面して、重い空気だったからとりあえず神妙な顔をしたけど涙は出なかった。母親は泣いていた。父親は疲れきった顔だったけれども泣いていなかった。いろいろあって落ち着いた時に、湧いた感情が「やっと面倒事が終わる」だった。家族もみんな変な気を使わなくていいし楽になれると思った。
姉ちゃんが引きこもりになったのは中学の時で、小学生までは普通の女の子だった。我が家は兄弟が多くて、長女だった姉は面倒見がとても良くて、よく兄弟で遊んでいた。
小学校ではとても成績がよく(全国模試で1位をとったこともあった)、有名な国立中学校に進学したものの、いじめられて不登校になった。自分は、姉ちゃんをいじめた奴らが許せなかったので、「将来は教師になっていじめをなくす」と本気で夢見ていた。不登校になっても家では姉貴は明るくて、家族にお菓子を作ってくれたりしていた。食事も家族と一緒にとってたし、地元にはいじめっこはいなかったので学校に行かないだけで普通に外出はしてた。
そのうち、自分が高校生になって、大学受験の勉強を始めた。そのころから姉貴は急激に引きこもるようになった。部屋から出てこなくなって、食事も家族と一緒に取らなくなった。
自分は大学に進学した。割といい大学で、家族や親戚が褒めてくれた。調子に乗って将来の夢みたいなことを話していた。教師になる夢は消えていた。そういう時に姉貴は絶対に部屋から出てこなかったけれども、多分聞こえていたのだと思う。
姉貴は25を超えたあたりで、そろそろ取り返しが付かなくなると感じ始めたようで「大学に通いたい」と受験勉強を始めた。小学校では天才だった姉も、10年以上勉強していなければタダのバカだった。模試にも申し込んだけれども、人が怖くて外に出られなくて試験会場に行けなかった。「普通の人みたいに学校に行きたかった」と泣いていたことがよくあった。そのうち、家族に逆ギレするようになり、今に至った。
俺からしたら、「お前が自分で勝手に学校をサボり始めたんだろう」としか思わなかった。
そして今日になって自殺した。大好きだったお姉ちゃんが死んでしまったのに、涙1つでなかった。
どこでこんなことになってしまったんだろうかと悲しくなる。
こういう記事を書いて
「そんなこと無いよ。ひきこもりの姉がいて、苦労したんだから仕方ないよ」
と慰めて欲しがっている自分が嫌になる。
「お前最低だな。それでも人間かよ」なんて、
罵倒されたいわけじゃないのに、こんな記事を書いている自分が嫌になる。
かまって欲しいだけで、でも何か意見をして欲しいわけじゃない。
何を書きたいのかわからない。
ただただ、悲しくて、虚しくて、惨めで、自己嫌悪に駆られている。
繊細では生きていけない。 もしくは繊細ならば早めに逃げる
家族というものはバクチそのもの。 ハズレを引いた方からすれば、世間が何であんなに家族を信仰しているのか理解できない。
「最後まで迷惑かけやがってあのクソ野郎」 まずこの感想がおかしい そこまでの状況なら自殺はかなり良い選択だろう そりゃ自立するのが一番良いだろうがそんなの無理だったんだ...
あ、あと野郎っていうのは男を指す言葉な それと諸悪の根源はいじめっ子な 姉もどうせ死ぬならいじめっ子の一人くらい殺せばよかったのにな 高望みだけど