http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150114/k10014682081000.html
セックスレス夫婦の数を示すグラフはこの10年間に一度の減少も示していなかった
このトレンドが本物だということだ
昨日久しぶりに顔を合わせたわたしを含む3人の学生時代からの友人同士は、ともに育児とセックスレスの問題を抱えていた
夫婦共働き、育児のアウトソーシング、供給過多な情報に揺さぶられ続ける物欲の処理
経済至上主義とされる世界においてその過当競争に歯止めがかからない限り、消費者はこれからもこれらの問題から時間を奪われ続けることになる
セックスレスの理由について、記事では面倒くさい、仕事が忙しい、なんとなくといった言葉が挙げられていた
仕事、育児、物欲処理に追われ続けている現代人にとって、夫婦だけの時間を削りだすことのハードルは今や超えることが困難なほど高い
このハードルが上がり続ける以上、パートナーとの性交渉は近くにあるようでいて、実は最も手の届きづらい性欲処理手段になりつつあるといえるだろう
しかし、これらはあくまでパートナーとの性交渉に対して挙げられた理由である
それでは人類における性欲の総量は、果たして減少していると言えるのだろうか
わたしはそれを否定する
現代人を取り巻く環境の大きな変化の一つに、スマートフォンの普及が挙げられる
仕事や生活に多大なる利便性ももたらしたことは今さら改めて必要するまでのないことである
こうしたテクノロジーは同時に、性的欲求を満たすこともカジュアルに進化させた
ロックを解除してからものの数タップで画面一杯に目新しいセクシャルな画像や映像を映し出すことが造作も無い時代である
スマートフォンというロケーションフリーであるテクノロジーは、いってみれば性的欲求の処理さえもロケーションフリーに変化させるテクノロジーでもあるのだ
つまりはそうして日々漸次的に性的欲求を処理できるようになった現代人にとって、パートナーとの性交渉は日々悪戯に貯めこむ性欲の処理を求めるものではなくなってしまった
つまりはセックスレスの一番の要因とは、カジュアルに性欲処理を行えるようになったテクノロジーの進化に他ならないのだ
性欲をカジュアルに処理できるようになったことでよりパートナーとの性交渉は希少性を高め、つまりは欲にほだされるではない真実の愛を見つめ合う時間へと変化することとなるのだ
セックスレスが進む未来には、男女ともがパートナーに対して性的な鬱憤をぶつけることなく、またお互いの時間を悪戯に奪い合うでもない、お互いの真実の姿を見つめ合うことができる夫婦2.0の時代が訪れようとしているとさえ言えるのではないだろうか
よし。意見はまとまった。