我が家に初めてパソコンが来たのは2006年頃。FMVのよくわからないモデル。
当時は住んでいるところにまだADSLしか引かれてなかったのでADSL回線。
俺がインターネットをし始めた年前後にインターネット上ではYouTubeが生まれたりと動画共有サービスが流行っていた。いまでこそ著作権コンテンツはすぐに削除されてしまうが、当時はアニメがそのままあげられていたし、VeohとかStage6とか他のストリーミングサイトでもアニメが見放題だった。俺はその頃放送されていた「涼宮ハルヒの憂鬱」を見てからアニメにハマってしまったクチだ。
しかし当時は回線もあまり速くない。動画を見ていたらしばしばロード待ちになっていたし。そもそもまだ地上波はほとんどがSD画質だったわけで、今のように高画質なHD動画なんてなかった。というか俺の家にはHDの画面がなかった(1280x1024とか1024x786)。
ネットである時期からやたらニコニコ動画のサイトに誘導されることが多くなった。俺はβ時代は知らないがγにハゲたおっさんの選挙演説動画を教えられてアカウントを取得した。当時はまだニコニコ動画のサーバが貧弱だったため、会員登録してもその先で「ID開放待ち」というのが待っていた。ようやくIDが開放されてサイトを見てみると「らきすた」というアニメ動画が上がっていたので見てみるとおもしろい。毎週平日の朝7時ぐらいにあげられるため、学校にいく前にらきすたを見るのが習慣となった。
当時はまだニコニコ動画ではH.264エンコードを採用してなかったため、VP6を使っていたらしいが上下反転させたりエンコードにめちゃくちゃ時間がかかったりと、当時上げていた人も大変だったんだろうなとおもう。
ニコニコ動画と平行してぐらいかP2Pにも手を染めた。Winnyのウイルス問題が起きた後ぐらいであったか、その頃ニコニコ動画でも流石にアニメアップロードの浄化作戦が始まっていて、地方民である俺はアニメを見る方法がなくなっていた。その代替策として当時ネットの友人に教えてもらったのがPerfect DarkというP2Pソフトだった。俺にとっては夢の様なソフトで、アニメがいくらでも転がっていてしかもHDの高画質(しかしその動画はDVDやTV放送をアプコンしただけ)。糞遅いADSL回線でがんばっていろんなアニメをダウンロードしていた。
他にも同人誌やエロゲーというジャンルを知ったのもこの時。「(C72)[作者名]作品名(元ネタ).rar」みたいな非常に効率化されたファイル命名規則、.rarとかいうみたこともなかった拡張子、.isoはDaemon Toolsでロードしたら読めるなんていうのを知る機会は多分こんなことしてないと得られないんじゃないか。
そんなことしてたらなんだかんだで成人してしまい、今ではこういうことをするリスクが私生活に影響を及ぼしそうでそういうことは一切していないわけだが、当時やっていたことが少なからず今の生活で生きている気がする。