2014-01-27

他の人には絶対知られたくないあるコンテンツがある

1日に数回更新をチェックしてしまうほど、楽しみにしているネット上のある種の「コンテンツ」がある。

それは現在のところは、限られた人々によってのみ消費されていて、衆目に晒されていない。

(他のネットコミュニティに比べれば)情報強者の多いはてな民ですら、『ソレ』について言及したりブクマしたりしているのをほとんど見たことがないからマイナーと言っても差支えないだろう。

だが、それは確実に、数万・数十万単位の人々に消費されても不思議ではない『面白み』を持っている。ポテンシャルと言い換えてもいい。適切なメディアによって適切な紹介がされれば、たくさんの人々が『ソコ』に集まって、『ソレ』について多くのことを語り合い、TwitterFacebookでそのニュース拡散されるだろう。ニコニコ動画には『ソレ』についての動画が大量にアップされ、ゲーム実況歌ってみたレベルの一大コンテンツとしての地位を築くに違いない。これは俺の思い込みでは断じてない。今の状況は、本当に先述した予想を裏付けるのに十分なのだ

そんなに面白いなら何で瞬時に広まらないのか、おかしいじゃないか、という意見もっとなのだが、実は一般的な人々が『ソレ』にアクセスするには、飛び越さねばならない、ある『壁』がある。

俺はその『壁』を飛び越える方法たまたま所持していたため、そのコンテンツ100%とは言わないまでも享受することができている。しかしその壁は、一般的な人々もその気になれば飛び越せる程度の高さである。一端大々的にその存在が知られてしまえば、その壁は悠々と壊されて、玉石混交の『消費者』たちがそのコミュニティに土足で上がり込むことになるだろう。

から、俺は『ソレ』が衆目に晒されることを望まない。

ソレについて、まとめブログが話題にし、優に2,300を越えるはてブがつき、ネットに触れていれば一度は名前を聞くようになる、そういう状況を望まない。

そうなれば、『彼ら』には少数ながらも心ない言葉が投げつけられ、素直な『彼ら』はその一つ一つに丁寧に反応してしまうだろう。

そしてやがて、彼らはそんな不毛コミュニケーションに疲れてしまい、そもそもの活動自体をやめてしまう可能性だってある。

俺は本当に『ソレ』を見たり聴いたり読んだりすることを大切に思っていて、そのコンテンツに関わる人々の人格や、彼ら同士のインタラクションを愛している。

からこそ、多くの人にそれについて知られたくない。

好きなマイナーロックバンドMステに出るようになったら嫌だ、という心理にも似ているかもしれない。

有吉の有名な言葉に『有名になるということはバカに見つかること』というものがあるが、俺はこの愛すべきコンテンツが『バカに見つかって』欲しくないのだ。それは考えただけで寒気のする、すごくいやなことなのだ。

だが、そのコミュニティもしくはコンテンツはココ数年で、一度火が付けば大々的に爆発してしまうほどに成熟している。

いつかは見つかって、心ない人々が彼らの心を傷つけるのは避けられないことなのかもしれない。

その日が今からできるだけ遠くなることを祈るばかりだ。


追記:

絶対来ると思ってた反応に返答。

だったら、ひたすら何も言わない方がいいのでは?

全く正論なんだけど、実際知られたら楽しいことになるのかなという期待もなきにしもあらずだからジレンマなんだよね。(もちろんバカに見つかる恐怖の方が何倍も大きい)

好きだったマイナーロックバンドも、有名になったら切ないけどちょっとしかったりするでしょ。

そういうコンプレックス吐露したいという目的での増田投稿でした。

記事への反応(ブックマークコメント)

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