そもそも不妊治療は、現状の医療技術ではどうしても『博打』である。『治療』という言葉のチョイスが誤解を生みがちであるが、そもそも医学は万能ではないし、不妊治療は先端技術なので尚のことそうである。
そもそも妊娠という現象は、自然妊娠であってもその確率は一割程度である。
私達自身は結局のところ親の子だし、友人知人恋人も全て親の子なので、妊娠→出産をまるで当たり前のことのように(心の底では)考えてしまう。
不妊治療にはお金がかかる。継続して取り組むと尚のことかかる。また肉体的・精神的苦痛も大きい。様々な不安もある。すると「こんなにお金をかけたのだから後には退けない」「こんなに頑張ったのだから次は大丈夫」「ここで諦めたら今までの努力が無駄になる」と考えるに至り、尚のこと治療を中断できなくなる。
またそうでなかったとしても、患者に「どうしても続けたい」と言われると、医師としては治療を続けざるをえない。また治療を医師が断ったとしても、そうした患者が治療を受け入れてくれる病院を探して転々とするという例もある。
そうして、運よく子供を授かるか、さもなくば資金か精神的な余裕のどちらかが尽きるまで、『治療』は続く。
たぶん『中断』という言葉が、悪い印象を与えているんだと思う。
子供が授からないことと、そのひと個人の価値や尊厳、努力の有無多少なんかはまるで無関係だ。
それなのに、全てを否定されるような気分になる。
少子化対策も大切だ。
子供がいる夫婦は幸せです。社会的義務です。女性手帳を配りましょう。人生設計を立てましょう。早期に子作りしましょう(※)。なるほど結構。
でもそもそも生殖なんてのは非常にコントロールの難しいことだし、ライフプランなんて立てた通りに進むわけないし、人生にアクシデントはつきものだし、就職は氷河期だし、結婚相手が見つかるかどうかも大博打だし、子供を育てるにはお金がかかるし、そもそも生殖なんて月並みだけど奇跡の賜物だし。ああめんどくさい。社会にできることは個人の人生に介入することじゃなくてそのサポートをする程度しかないだろう。
※:不妊の原因は加齢だけではないので、若い夫婦が子作りをして子供が授からないということだって当然あり得る。早期に結婚してSEXしろっていう方針はつまり、愛する相手が生殖的に不能だったらとっとこ別れて若いうちに再婚しろってことか?酷い話だ。
http://anond.hatelabo.jp/20130514124434を読んでいて何とも言えない気持ちになったので書いた。
30代なかば。 元はといえば男性不妊が原因で、不妊治療中をはじめた。 重度の男性不妊が判明したため最初から顕微授精を行っているが、 一人目は幸運なことに一度の治療で授かるこ...
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不妊治療を途中でやめた♀です。 結婚20年。子供がいなくても幸せだけど、望んだけど手に入らなかった挫折感がずーっとつきまとってます。 友達同士で子供の話題になると、コメ...
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しかも国民も薄々男性不妊じゃねと思っているのに(あの家系は子供居ない人多いしな) 誰もそう指摘出来ないしな 妃の方は結婚前に妊娠可能かどうか徹底的に調べられてる筈なのにな
2003年まで妃の主治医だった堤治元東大教授(専門:不妊治療)は指摘してたんだろうねえ。
http://anond.hatelabo.jp/20130514124434 結婚してなかなか子供が出来ず、俺は割とのんびり構えてたが妻が不妊治療に踏み切った。 人工受精を一年ほど続けて結果が出ず、体外受精に踏み切った...
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http://anond.hatelabo.jp/20130514124434 hungchang 増田 考え方 もっと養子が当たり前になればみんな幸せになるんじゃないかな。諦めるのでなく、ポジティブに選択できるくらい。血縁主義が憎...