2013-01-26

小学校スキー教室ロープ(アンヴァーリフト)補助

考えてみると6年間おそらく8回以上ロープの傍に立っている。ロープ終点付近の補助ばかりしている。自分の心がけを書いてみる。必要ないとお感じの方は実行なさる必要はまったくないです。思いつきも含んでいます

【前日まで】

雨雪が防寒着に染み込まないように、防水スプレーを防寒着にかけておく。

当日帰宅すると疲れで寝てしまい夕食を作れないことが多いので、前もって当日の夕食を作る。

スキー板ワックスかけ、子どもの荷造りは前夜までに終えておく。と思うがいつもやってない。

ロープを押さえ続けることもあるので手袋は革製の手のひらが二重以上になっているものがよい。これは消耗品。真面目にやると一回で大きな穴があく。

スキー教室開始前】

知らない人でもスキー指導も含めお手伝いの人には挨拶する。他校でも。

ロープ補助の打ち合わせでは、かつて小学生にロープが引っかかり死亡事故が起きたことを話して、遊び半分の空気を大人が醸し出さないようにする。子どもに伝わるから。ただし、現在は滑車前におそらくどこのスキー場にもストッスイッチ付きのバーがあり、そこに圧力が加わると止まるようになっていると思う。根拠はない。しかし、現場では何が起こるかわからないので油断は禁物。可能であればロープ補助者全員でバーを触って実際にロープを止める練習をした方が良い。言葉で知っているだけでは慌てた時に体が適切に動かないので。

スキー教室中】

朝一番にロープで上がってくる生徒や指導者挨拶する。他校も多いが、分け隔てなく挨拶するほうが指示を聞いてもらえたり助け合うことが多いように感じる。

他校からもロープ補助の人が来るが、自校だけ助けて他校を放置しているとロープが止まってばかりで生徒は疲労消耗し身体が冷えてしまうので、初めから分け隔てなく助けると割り切る。

必ず全力で走って助けに行く。

ロープから離れたら、斜面上から下に向かって一列に並ばせて指導者を待たせる。スキー板は斜面上下の方向に直角。きれいな一列でなくてよい。ごちゃごちゃでたむろさせるとロープの近くにいる人が少なからず出るが、並ばせるとしっかりロープからの距離が取れる。二人良い位置まで押していって並ばせるとあとは自律的に並んでくれる。

ロープ補助の目的安全管理と最終的にはロープ補助が不要になることなので、上手なロープからの離れ方を随時伝える。その際後ろから抱いて斜面側の膝の外側を軽く叩いて「この足を外側に踏み出して」と声をかけるやり方が今までで一番早く理解してもらえたと思う。必要によっては膝を持って足を外側に踏み出させる。

ロープを生徒が上下に揺すると振幅が大きい部分の生徒が転んでロープが止まるので、見つけ次第注意してやめさせる。蛇行、大きく通常コースを外すなども危険行為なのでやめさせる。

降雪が少ない年はロープの位置が平均して高くなるので手でロープを押さえて低くする。特に低学年は高いロープを掴むと力を入れられず姿勢の保持が難しい。

「おりたらまずロープから5m離れて」「ストックはロープから離れてから持って。命が大事」「ロープのそばで滑らない」等、身につくまで言う。5m離れての指示で、だいたい3~4mくらい離すことができる。

降りたときスキー靴の留め具が止まっているか確認する。昼食後だとぶらぶらのまま滑る生徒は1年生で1/4、2年生で1/10、3年生で3%くらい。

注意以外はとにかくほめる(ほめたほうが良さそうな人)。ロープは大人でもつらい。上に上がるまでつかんでいるだけでえらい。前回よりよくなったところを指摘してほめる。前年比でほめる。ロープで転んでも良かった部分を指摘してほめる。昼食前、終了前は疲労でヘロヘロになっているのでねぎらう。指導者にも疲労の色が見えたら「お疲れ様です」と声をかける。終了前の滑走では最後までがんばったことをほめる。

常人数が少ないので他校のロープ補助の人と守備範囲は重ならない。そのため誰でも守備範囲で転べば助けに行くので、他校のロープ補助の人には必ずお世話になっている。昼食時間がずれるので、持ち場を離れるときは、自校の子どもが世話になったことへの感謝と先に行くことを告げて離れる。終了時も同様。

【昼食休み

昼食は自児のそばで摂ることが望ましい。スキー指導する父兄指導する班と共に摂るので実質的にあまり休めない。にもかかわらず、ロープ補助の大人だけで昼食を摂るのを見せられたら辛いと思う。疲労の蓄積した午後を彼らと協力して乗り切らなければならない。情報交換は別の機会に。こまごまとしたオンデマンドの子ものお世話をする。

【1年生の対応

1年生の初回のスキー教室は、子どもほとんどが初心者でほぼ全員がロープに来る。そのため補助者も人数が多いが、全員をロープに貼り付けると積極的に動く人に仕事が集中してその人は午前中で文字通り疲労困憊してしまう。事前に根回しして労務管理監督を一人作るのがベストだが、たぶん難しいので午前中と午後の補助者を分けて募集することを学校に提案すると良いと思う。一年生のスキー教室全部と2年生の1回目はこの午前午後別募集が良いと思う。

掃除

子どもが昼食をとった場所は、こぼした食べ物や飴の包装のかけらが落ちているので、荷造りが終わりバス子どもの移動後備えつけのほうきではく。

【役得】

ロープ補助者の役得は、学年のお子さんの成長が見られること、自児のスキー板をその場で持って帰れること、弁当などの準備に時間をかけられること。一回のロープで3回以上転んでいた子どもが堂々と上手に一人でロープの一番上まで上り、その後リフトに行ってロープに来なくなるのを見るのは本当に嬉しい。

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