う~ん。混乱してきたかな。
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前回も少し引っかかったのですが『「今の金利は高い」というあなたの主張』というようなことを一体どこで私はしたのでしょうか?
http://anond.hatelabo.jp/20121202033620
の
「インフレで調節した実質金利が、デフレの時には高どまりしてしまうという議論であることを確認して欲しい。」
「デフレというのは人々の求めるお金に対してお金の量が足りない状況が続くと思われていることを表している。余る余らないは、あくまで需要と供給の相対関係なのだ。
つまり現在は金余りではなく金足らずの時代であり、それが続くと予想されるからこそ企業や家計は必死に現金や換金性の高い預金・国債などの資産を溜め込もうとしている。」
→「均衡実質金利と比べて実質金利が高いままになるという意味」
→均衡実質金利と比べても実質金利は高止まりではないのでは(私)
→『「今の金利は高い」というあなたの主張』というようなことを一体どこで私はしたのでしょうか?
→えっ!!(私)
混乱その1。
と、いうか「今の金利が高止まりでない」とおっしゃるなら「そうですね」で終了です。
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あなたの引用した記事でさえ、まさに『適正な金利水準はマイナス2%前後まで上昇していたと分析。実際の金利は依然、適正値より高い』という言葉があった点を思い出して下さい。
これは名目金利、そして実質金利が高どまりしているということそのものです。あるいは『09年の経済環境における金利は、マイナス5%が適正だった』とも。
2012年の米国の均衡実質金利はまだわからないので文句をつけられる余地はありますが(均衡実質金利が-2%まで落ちているとはとても考えにくいですが)2009年ならチェックできます。
ここも読んでて混乱しました。
リンク先http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2012/11/post-2757.phpの「適正な金利水準」は「均衡実質金利(自然利子率)」ではないというあなたのレスを前提に議論してきましたが、上記引用を読むと「適正な金利水準」を緩和の目安(「実質金利が高どまり」「本来するべき緩和には足りておらず金利が高どまり」)にしています。それは「適正な金利水準」を「均衡実質金利(自然利子率)」扱いしているようにしか見えないのですが。
09年の金利ギャップは、あなたが推奨するLaubach and Williamsを使った 渡辺(2012)
http://f.hatena.ne.jp/perfectspell/20121203201658
の自然利子率を使い、1.0%(目分量)とする。名目金利は0.25%。代用して実際のインフレ率を使い0.32%のデフレ。
0.25 + 0.32 - 1 = -0.43
もしもリンク先http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2012/11/post-2757.phpを自然利子率とみなすなら、金利ギャップは正。緩和が足りないという事です。
緩和の指標として適切な指標を使えば良いだけの事で、うろうろと2つの指標を使って遊ぶのは単に混乱の元です。
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3つ目の混乱は単に、分かりやすい書き方で理解できない私の問題かもしれませんが
もっと以前から4%に設定したままであれば少なくともバブルを促していた可能性はなく、過去のインフレと株価から推測される関係からはバブル抑制的に働いた可能性が指摘されています。
とは、どこで指摘されていたのでしょうか。それがサマーズ効果の肝という事でしょうか。
http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yasashii4/04.html
↑のわかりやすい説明を読んでもサッパリなのですが。高めのインタゲがバブル抑制的に働くというのなら、高めのインタゲは「金融引き締め」という矛盾した事になりはしませんか。そもそもサマーズ効果とは多くの学者に支持される効果なのでしょうか。
また「以前から4%に設定したままであれば」と仮定していますが、高めのインフレ率を設定している国がどこにあるのでしょうか。
そろそろ本題に行きます。
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本題。
高めのインフレ率を設定した方が良い、と唱える人がいるのは知っています。しかし、それは一般的な考え方でしょうか。
実際、「適切な」インフレ率ではなく、「高めの」インフレ率を採用している中央銀行があるでしょうか?
私の知る限りでは無いです。
だから、「金利ギャップが負(推定)なのに、金利が高止まりと強弁し続けるのは一般的ではないと思いますが続けますか?」と前エントリで確認したのです。
高めのインフレ率が良い、と考える人もいるし、あなたもその1人なのでしょう。しかし、その考え方を採用している国は無いと思うのですが。
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余談
2010年と2012年の比較ですが、失業率の他にはデフレ改善という指標もありますね。
インフレ率
2010年 -0.72%
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うーん。デフレが経済にとって悪いことだと説明してくんない。ただし条件付きで デフレが経済にとって悪いことだと知らない野田首相 まず 1 金融政策の限界 負の金利 2 フィ...
フィリップス曲線を出す理由がなく、実質金利と投資活動の関係を見ればよい。 コストである金利負担が大きければ企業にとって設備投資の純利益は低下する、という流れは十分に説得...
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つまり現在は金余りではなく金足らずの時代であり、それが続くと予想されるからこそ企業や家計は必死に現金や換金性の高い預金・国債などの資産を溜め込もうとしている。 なるほ...
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気がするperfectspellことレフです。 . 均衡実質金利 - 実質金利 = 金利ギャップが 高止まりしている主張かと思いますが、今の金利ギャップは幾つなのでしょうか。 <img src="http://f.hatena.ne.j...
均衡実質金利 - 実質金利 = 金利ギャップ が高止まりしている主張かと思いますが、今の金利ギャップは幾つなのでしょうか。 渡辺(2012) http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/wps_2012/data/wp12j03.p...
レスども。 今年は2010年ではなく2012年なので、自然利子率が2010年のまま 0%だと仮定しても(↓) http://f.hatena.ne.jp/perfectspell/20121203201658 2012年の今は名目金利0.1%・期待インフレ率0.6%(目分量)で...
引用先の画像に2012年はないようだけどどうやって目分量で見たの?
今年は2010年ではなく2012年なので、自然利子率が2010年のまま 0%だと仮定しても(↓) http://f.hatena.ne.jp/perfectspell/20121203201658 2012年の今は名目金利0.1%・期待インフレ率0.6%(目分量)で 「...
金利ギャップが負(推定)なのに、金利が高止まりと強弁し続けるのは一般的ではないと思いますが続けますか? 結局「蓋然性が高い」という思い込みで今の金利ギャップは不明だけど、2年...
を混同してるだろこいつ http://anond.hatelabo.jp/20121204113745 実質金利=自然利子率 → 中立 実質金利>自然利子率 → 引締 実質金利<自然利子率 → 緩和 実質金利=テイラールール - ...
結局「蓋然性が高い」という思い込みで今の金利ギャップは不明だけど、2年前の統計しか用意してないけど、「今の金利は高い」というあなたの主張が始まりなのですが。 前回も少...
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消費税の負担は需要の価格弾力性に応じて消費者と企業で分け合う。 消費税増税で消費者物価の予想インフレ率が上がっている時には、 企業の税抜きでの売上単価の予想インフレ率は...